▲写真は挨拶する中村会長、見学会の模様
一般社団法人宮崎県電業協会(中村吉伸会長)は9月10日、県立宮崎工業高等学校の生徒を対象とした現場見学会を開催した。電気科の1年生40人が、九州電力株式会社の小丸川発電所(木城町)や今年4月に開設したひなたキャンパス(宮崎市)を訪ね、担当者の説明を聞きながら、電気設備に関する知識や技術を熱心に学んだ。
見学会は、施工中または稼働中の県内施設を訪ね、電気設備機器等に関する知識や技術を習得することで、電気工事業に対する理解を深めるとともに、将来の職業選択の参考にしてもらおうと、県内高校の電気系学科の学生を対象に各地で開催しているもの。
ひなたキャンパスで行われた見学会で挨拶に立った中村会長は、電気が日々の暮らしに必要不可欠なものであり、これを安心・安全に使ってもらうための仕事が電気工事業であることを強調。電気のプロフェッショナルを目指して勉強を始めた生徒達に対し、今回の見学会が将来の進路選択等の参考になることに期待を込めた。
ひなたキャンパスの管理・運営を手掛ける株式会社わくわくセンターの藤井貴広代表取締役は、同施設で多くの学生が学び、企業や社会人が働き、地域住民が集う場として活用されていることを紹介。最新鋭の設備等を備えていることや、登録さえ行えば無料で利用できることを説明し、勉強等に役立ててもらうよう呼び掛けた。
見学会では、施設の建設に際して電気設備工事を施工した株式会社小田電業の阿部信男氏が、設計図を示しながら施設の概要を説明。その後、電気の流れに沿って、屋外の電柱から施設内に電気を引き込むための各種設備を見学しながら、それぞれの役割を説明するとともに、施設内部の照明設備や映像・音響設備なども見学した。
見学を終えた生徒は、「普段、見ることができない場所を見せてもらうなど、授業ではできない貴重な体験をすることができた」と話した。