▲写真は挨拶する川元社長、大会の模様
尾園建設株式会社と南九州尾園建設株式会社(いずれも川元末広代表取締役)は8月8日、福岡県で2025年度の「安全推進大会」を開催した。大会には、両社及び協力会社の職員が多数参加。「顧客の信頼を最高の喜びとする技能・技術集団を目指し創造していく」の経営理念に基づき、安全第一で業務に邁進することを固く誓った。
挨拶で川元社長は、取引会社の一つで2019年に創業100周年を迎えた前田建設工業株式会社の前田操治代表取締役社長のメッセージ「MAEDAは決して挑戦の歩みを止めることはありません」を紹介。自身もこの言葉を胸に刻み、日々奮闘していることを伝え、創業100周年に向けて、社員及び協力会社と連携し、安全第一を念頭に飛躍していく考えを示した。
一方、福岡県内の全業種の労働災害に於ける死亡者数が7月末時点で15人(うち建設業8人)となったことを受け、8月1日に「死亡災害根絶非常事態宣言」が発令されたことを報告。「今一度、労働者の安全確保を最優先に掲げ、危機感を持ち、関係者が一丸となって、労働災害の撲滅に努めてもらいたい」と呼び掛け、安全な職場環境づくりを通し、担い手不足の解消にも力を入れていきたい考えを示した。
続いて挨拶に立った山下裕司副社長は、今期の工事受注や施工が順調に推移していることを報告。関係者に感謝の意を示すとともに、「より一層、安全意識を高め、安全の取り組みを最優先で行い、重大災害ゼロを達成していきたい」と述べた。
また、近年の若手の人材不足についても言及。2024年の建設業就業者数477万人のうち、55歳以上が37%、29歳以下が12%と、人材の高齢化が進んでいることを説明し、今後はDXの推進がより顕著になるとしながらも、最後は職人の技能・技術が不可欠として、「今後も腕と技術を磨き、前進していこう」と呼び掛けた。
来賓挨拶では、前田建設工業九州支店の塚本修史副支店長兼建築部長が、安全表彰の受賞者に対して、「今年の表彰を胸に、今後も安全に関する行動や生産性向上に関する行動に努めてもらいたい」と祝辞を披露。「その行動が、会社・グループ全体に発展に繋がる」と鼓舞し、受賞者の活躍に期待を寄せた。
安全講話では、前田建設工業九州支店安全環境部の大藤孝善部長が「災害の発生メカニズムモデルとリスクアセスメントによる安全管理」をテーマに講演。イギリスの心理学者ジェームズ・リーズン氏が提唱した「スイスチーズモデルの理論」を紹介し、事故は単独で発生するのではなく、複数の事象が連鎖して発生することを解説した。
尾園建設労務安全部の林健太朗部長は、8月1日に発令された死亡災害根絶非常事態宣言や成功に必要な5S(スピード・シンプル・シリアス・スタディ・スマイル)、ヒューマンエラー、転倒災害の防止対策、加齢による各種身体機能の低下について解説し、「災害が発生した場合は、適切な対処と報告をしっかり行って」と呼び掛けた。
安全表彰では、協力会社表彰や個人表彰の受賞者(後記参照)に対して、表彰状と記念品を贈呈。受賞者を代表して謝辞を述べた有限会社ティーダッシュの伊藤忠代表取締役は、「建設業が憧れの産業として、今後も安定的に発展し、社会に貢献していくためにも、工事に従事する者が、安全で安心して働くことのできる魅力ある職場環境づくりは極めて重要」と述べ、「本日の受賞を契機に安全衛生活動を強化し、労働災害防止に全力を傾注していく」と意気込みを語った。
安全宣言を行った尾園建設長崎支店工事部の竹下英樹工事長は、大会を契機に、人命最優先を基本理念とし、「安全意識の高揚を図ることはもとより、共に働く仲間の安全と健康を守るため、当社社員並びに協力会社が心を一つに、安全最優先で仲間と共に一致邁進する」と誓った。
安全表彰の受賞者は次のとおり(敬称略)。
*協力会社表彰
▽安全最優秀賞=ティーダッシュ
▽安全優秀賞=ハナヤマ
▽安全優良賞=楓工業、有馬架設、児玉圧送工業
*個人表彰(安全功労賞)
▽協力会社=辻田麗人(博建工業)、山下祥治(TNK)、筒井広樹(一樹興業)、水本浩二(タツミ工業)、渡邉大志郎(東海工業)、島﨑正樹、大坪直樹(アマン総合企画)、東将勝(絆希)、福岡寛記(山内工業)、金丸響也(金丸興業)、宇野竜二(新誠工業)、渡部清隆(MCM)
*社員グループ表彰
▽社員チーム=長崎支店・竹下チーム(竹下英樹、馬原一喜、荒井亮一、荒木裕弥)。