▲写真は挨拶する河野会長、大会の模様
九州中央自動車道建設促進協議会と九州中央自動車道建設促進期成会が主催する「九州中央自動車道建設促進地方大会」が、8月20日に高千穂町内で開催された。大会には、国土交通省九州地方整備局や宮崎・熊本両県の関係者、沿線住民など約550人が参加。沿線住民による意見発表や決議の採択などを行い、早期完成へ気勢を上げた。
九州中央自動車道は、熊本県上益城郡嘉島町の嘉島JCTから宮崎県延岡市の延岡JCT至る全長約95㎞の高規格幹線道路。九州中央部に於いて、九州縦貫自動車道と東九州自動車道を結び、これらと一体となって循環型の高速交通ネットワークを形成し、九州の東西軸の強化、さらには九州の一体的な浮揚・発展に貢献する。
これまでに、嘉島JCT~山都通潤橋IC、雲海橋交差点~平底交差点、蔵田交差点~延岡JCT・ICの3区間が供用済。県内区間では、蘇陽五ヶ瀬道路(延長7.9㎞)、五ヶ瀬高千穂道路(同9.2㎞)、高千穂雲海橋道路(同3.3㎞)が事業中で、昨年12月に唯一の未事業化区間である平底~蔵田間の計画段階評価に着手した。
大会では、国土交通省九州地方整備局延岡河川国道事務所の島川浩一所長と熊本河川国道事務所の和田賢哉所長が「九州中央自動車道の整備状況」をテーマに講演。事業の進捗状況を説明したほか、災害に強い道路ネットワークの確保や救急医療活動の支援、観光活動の支援といった当該道路の役割などを紹介した。
協議会の会長を務める宮崎県の河野俊嗣知事は、8月10日からの大雨で熊本県をはじめとする各地で甚大な被害が発生していることに言及。産業や観光振興のみならず、防災の観点からも高速道路をはじめとする道路整備の重要性を強調し、「早期の開通を目指し、財源の確保及び重要路線への重点配分を呼びかけていく」と述べた。
招かれた多数の来賓を代表して、山内佳菜子参議院議員や九州地方整備局の垣下禎裕局長(代読=小林秀典道路調査官)、一般社団法人九州経済連合会の池辺和弘会長(代読=矢野佳秀地域共創部長)が挨拶を行い、日之影町の佐藤貢町長が沿線自治体の立場から地元のPRを行った。
沿線住民を代表して意見を発表した上益城消防組合の高森貴志さんは、「命をつなぐ九州中央自動車」をテーマに、自身の経験を交えながら高速道路の必要性を訴えた。県立高千穂高等学校の霜見瑛怜奈さん、平川結菜さん、佐藤真菜さんは「勇往邁進~新しい道が人をつなぎ、未来をつなぐ~」をテーマに短歌を発表し、早期開通へ期待を寄せた。
大会では、参加者の総意として決議を採択。幹線道路ネットワークの機能強化や国土強靭化に必要な予算の満額確保、26年度予算の当該路線への重点配分、事業中区間の整備促進と未事業化区間の早期事業化、災害時の現場対応や自治体支援に大きな役割を担う人員体制や資機材の充実・強化などを求めるとした。
最後に、期成会の坂本靖也会長(山都町長)が「九州中央自動車道早期完成を目指して、沿線自治体が力を結集し頑張ろう!」と発声し、参加者全員で三唱した。