▲写真は挨拶する松岡社長、外村社長、大会の模様
坂口建設株式会社(松岡重孝代表取締役)と株式会社三共(外村公明代表取締役)は7月4日、小林市内で2025年度の安全大会を開催した。大会には、両社の社員及び協力会社の関係者が多数参加。事例発表や安全活動報告、協力会社表彰等を通じて、参加者は更なる安全意識の高揚を図り、ゼロ災害を達成することを誓った。
大会挨拶で松岡社長は、近年の建設業界や関連業界を取り巻く環境に言及。建設資材や人件費の高騰が建設投資に影響を及ぼすとともに、急激な人口減少による担い手不足や労働者の高齢化問題により、インフラ整備や老朽化した上下水道の改修などが進まず、安心で快適な日常生活に支障が出つつあると指摘した。
松岡社長は、地域に根差し、安定した企業経営を継続することが地域の安全・安心を守ることに繋がるとして、「地域の暮らしを支える『見えない英雄』として、今後もこの使命を胸に刻み、安全第一で業務に邁進していこう」と意気込みを語った。
一方、三共の外村社長は、同社内で昨年度に重大な事故や災害が発生しなかった点を高く評価した一方、特に早い梅雨明けにより、例年にない猛暑が予測される中で「熱中症の発生件数がが全国的に増加するだろう」と警戒。
労働安全衛生規則の改正に伴う熱中症対策の義務化に先立ち、自社独自の対策を講じていることを説明し、工場内への熱中症指数計や熱中症アラームの導入、対処ポスターの掲示などを通じて、熱中症防止を徹底していくとした。
坂口建設篤和会の金本智光会長は、新燃岳の噴火や南海トラフ巨大地震を例に、自然災害に対して「正しく恐れ、それぞれの立場で先手を打つことが重要」として、日頃から安全に対する意識の高揚を図るよう、参加者に呼び掛けた。
安全講話では、FITNESS CARNAの下原幸一郎マネージャーと中村美貴サブマネージャー、よしむら整骨院の藤内良輔氏を招き、体の歪み診断とその歪みを修正するストレッチ体験を実施。目を閉じてその場で足踏みを行うことで体の歪みを体感し、ストレッチを行うことで体の歪みの改善に繋げていた。
事例発表では、坂口建設土木グループの北原秀徳氏と三共技術課の深草卓也氏が登壇し、作業中の安全対策や取組事例を紹介した。安全活動報告では、坂口建設品質監査室の河野伸二氏が、安全活動報告や安全成績、安全パトロールの結果を報告し、「基本に立ち返る安全対策」として脚立からの転落事故を防ぐための施策を発表した。
協力会社表彰では、建築部門で受賞した宮崎ユニット工業都城支店、土木部門で受賞した永﨑建設、三共部門で受賞した富安産業の3社に表彰状と記念品が贈られた。
大会では、坂口建設の安全スローガン「ヒヤリ・ハットのあの記憶/手順徹底再確認/今日も一日頑張ろうヨシ!」を松岡粧子取締役が、三共の安全スローガン「危険に気付く/あなたの目/みんなで目指す/ゼロ災職場/今日も一日頑張ろうヨシ!」を運搬部の楠功行氏がそれぞれ発声し、各スローガンを全員で唱和した。