▲写真は挨拶する川野会長、講習会の模様
宮崎圧送協会(川野誠二会長)は8月26日、都農町内の一の宮交流館で2025年度の「全国統一安全・技術講習会」を開催した。外国人実習生を含む約60人のコンクリート圧送従事者が受講し、圧送業に於ける化学物質の適正管理や現場の熱中症対策、事故事例を踏まえた再発防止策などを熱心に学んだ。
コンクリート圧送技能者の育成や安全意識の向上、高度な新技術の習得により労働災害の撲滅を図ることを目的に、一般社団法人全国コンクリート圧送事業団体連合会(全圧蓮)が1977年から各地で開催しているもの。法的な義務付けはないが、関連団体では講習修了者を圧送施工時に配置するよう推奨している。
講習会では、講師を務めた九州圧送事業協同組合連合会の安藤嘉男技術委員が「圧送業の化学物質管理」をテーマに講演。労働安全衛生規則の改正に伴い、24月から生コンやセメントを取り扱う際に保護具の使用が義務付けられたことを踏まえ、呼吸用保護具や防護手袋、保護メガネ、保護衣等の正しい使い方を指導した。
熱中症対策に関しては、同じく安衛則の改正に伴い、事業者に「体制整備」「手順作成」「関係者への周知」が義務付られたことを説明。発症のメカニズムや症状を解説するとともに、作業者が行うべき対策として、こまめな水分・塩分補給や熱に強い身体づくり、そのための規則正しい生活の実践などを呼び掛けた。
さらに、過去に発生した生コン車とポンプ車による衝突事故やはさまれ事故、ポンプ車の転倒事故、空気洗浄中のポンプの接触事故、はしごや打設足場からの転落事故などについて、発生要因と再発防止策を解説。安藤氏は、「毎年、同じような事故が発生している」として、講習を通じて「危険察知能力」を高めるよう求めた。
川野会長は、コンクリート圧送業の労働災害が重篤災害に直結することを踏まえ、「技術の向上や安全意識の高揚を図る年に一度の貴重な機会」と講習を位置付けるとともに、「最新の法改正などを学び、明日からの業務に役立ててもらいたい」と期待を込めた。
当日はこのほか、3年に一度の受講を推奨している「コンクリートポンプ車従事者危険再認識教育」も開講。26~27日には、コンクリート圧送作業に従事する者に受講が義務付けられているコンクリートポンプ車に係る特別教育も行われた。