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「九州一の景観立県」を目指す 宮崎県造園緑地協会

      

▲写真は挨拶する松浦会長、総会、表彰式の模様

 一般社団法人宮崎県造園緑地協会(松浦龍次郎会長)は6月27日、宮崎市内で2025年度「第50回通常総会」を開催した。総会には県内各地から多数の会員が参加。24年度事業報告及び収支決算のほか、緑化啓発事業の実施や会員企業の技術向上等を盛り込んだ25年度事業計画及び収支予算案などを原案どおり承認した。

 挨拶で松浦会長は、創立50周年を迎えた協会の未来を見据え、中長期目標を策定したことを報告。「九州一の景観立県」をスローガンに掲げ、会員企業の健全な発展のため、公共事業予算の増額確保や優先配分(分離分割発注)等の入札契約制度の見直し、担い手の確保・育成、働き方改革への対応に重点的に取り組むとした。

 また、協会が景観形成促進機構の指定を受けていることを踏まえ、引き続き、宮崎県と協力し、良好な景観形成の促進や人材育成に関する取り組みを進めていく考えを示し、協会及び業界の発展的継続に対して会員の理解と協力を求めた。

 25年度の事業計画に関しては、緑化啓発事業の一環として、国道220号(南バイパス)の植栽・景観整備や県民緑化推進運動への協力、土木の日・道路愛護デー・河川愛護デーなどの公共団体の事業への協力、各支部が実施する緑化啓発事業に対する助成を行うとともに、景観形成促進機構として研修会・講習会の開催に取り組む。

 また、現場の安全管理や工事施工に必要な資格取得のための研修、高度な造園緑化の知識を得るための先進地の視察研修も実施。公共工事予算の増額確保に向けた関係機関への要望・陳情に加え、造園工事や維持管理の安定的な発注を確立するため、関係行政機関と連携し、市場の情報を収集・分析し、発注者へ提案・提供するとした。

■永年勤続従業員を表彰

 総会終了後には、宮崎県県土整備部の中原学次長、一般社団法人日本造園建設業協会宮崎支部の下湯一弘支部長、宮崎県造園技能士会の村岡慎一会長らを来賓に招き、2025年度の表彰式を開催した。

 来賓祝辞で桑畑正仁県土整備部長の挨拶を代読した中原次長は、長年にわたる表彰受賞者の努力と功績に敬意を表するとともに、県政全般に対する会員の理解と協力に感謝の意を示した。また、美しい宮崎づくりを官民一体で推進していくため、造園業が果たす役割の重要性を強調し、更なる支援と協力を呼び掛けた。

 表彰式では、永年勤続従業員表彰の受賞者9人のうち出席した2人に表彰状と記念品を手渡した。謝辞を述べた川島氏は、「今日まで勤務できたのも、社長をはじめ諸先輩方や同僚の温かい励ましと思いやりのおかげ。今後も健康に留意しながら、会社のため、造園業界のため、自分自身のために努力していく」と意気込みを語った。

 表彰受賞者は次のとおり(敬称略)。
▽20年以上=長友和泉(都北産業)、上村正一(前同)
▽15年以上=林昌人(宮崎造園)
▽10年以上=甲斐易(生目緑地建設)、持原義隆(宮崎造園)、横山輝司(前同)、川島久宗(みやざき公園協会)、橋口ひなた(前同)、守山通雄(永倉造園土木)。