▲写真は挨拶する河野知事、表彰式の模様
宮崎県は、2025年度の優秀施工者知事表彰の受賞者に▽興梠慎二さん(木田建設株式会社)▽児玉大佑さん(日新興業株式会社)▽田爪正弘さん(株式会社宮本組)▽本部祐典さん(株式会社川正建設)▽米田哲朗さん(株式会社山本組)―の5人を選んだ。6月5日に県庁で授賞式を行い、河野俊嗣知事が表彰状と記念品を手渡した。
優秀施工者知事表彰は、建設現場に於いて15年以上にわたり工事施工に直接従事する、原則として35歳以上の者が対象。建設産業構造改善推進週間に合わせて、技術や技能、人格等に優れている者を表彰することで、建設産業が果たす社会的使命を広く県民に周知し、建設産業の魅力向上や若年層の就業促進等に繋げる狙いがある。
表彰基準は、▽技術・技能が優秀である者▽技術開発・施工の合理化を図り顕著な成績を挙げている者、または建設工事に相当の実績のある者▽後進の指導・育成に努めている者▽安全・衛生の向上に貢献している者▽他の建設現場従事者の規範となる者―。これらの基準に該当する5人の技術者を、今年度の優秀施工者に選んだ。
授賞式で祝辞を述べた河野知事は、長年にわたり建設現場の第一線で業務に従事し、地域社会や建設業の発展に尽力した受賞者の功績を称え、「皆さんが培ってきた技能や技術、経験をしっかりと次の世代に繋いでもらいたい」と期待を寄せた。
また、少子高齢化に伴う若年入職者の減少に言及し、建設産業が「私達の暮らしや経済を支える重要な業種」であることを強調したうえで、県としても関係機関と連携を図りながら、人材確保に繋がるの取り組みを推進していく考えを示した。
これまでに延岡河川国道事務所長表彰や九州地方整備局表彰の受賞経歴のある日新興業の児玉大佑さんは、「自分自身が指導していく立場で、このような賞を受賞できたことは大変喜ばしいこと。会社に在籍する多くの若手技術者の目標となれる存在でいられるよう、これまで以上に精進していきたい」と受賞に対する喜びを語った。
表彰受賞者の略歴等は次のとおり(敬称略、①所属/役職②経験年数③主な資格④代表工事・表彰歴等)。
▽興梠慎二(43歳)=①木田建設/土木部主任②22年③1級土木施工管理技士、2級建設機械施工技士④高千穂・日之影線(5工区)開設工事(宮崎県知事賞)
▽児玉大佑(44歳)=①日新興業/土木部工事課長②23年③1級土木施工管理技士、1級舗装施工管理技術者④宮崎218号深角西地区改良工事(延岡河川国道事務所長表彰)
▽田爪正弘(62歳)=①宮本組/工務部部長②43年③1級土木施工管理技士④長谷・児原線(一工区)開設工事(宮崎県知事賞)
▽本部祐典(44歳)=①川正建設/専務取締役②18年③1級土木施工管理技士④星叶地区急傾斜工事その2(宮崎土木事務所長賞)
▽米田哲朗(53歳)=①山本組/工務次長②31年③1級土木施工管理技士、1級舗装施工管理技術者④北高鍋下流地区堤防補強工事(九州地方整備局宮崎河川国道事務所長賞)。