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美化C設備改良工事、カナデビアが落札 えびの市

 えびの市は5月14日、条件付一般競争で「えびの市美化センター基幹的設備改良工事」の入札を執行し、カナデビアが31億2264万円で落札した。経年劣化が進む美化センターに関して、基幹的設備の延命化に向けた設計及び改良工事を実施する。設計及び試運転期間を含む事業期間は、2029年3月31日まで。

 えびの市美化センター(大字坂元1040番地、規模=35㌧/16時間×2基、ストーカ方式)は、1996年の供用開始から約27年が経過。各設備については、定期的に点検及び補修を行い、焼却処理を継続してきたが、耐用年数を迎えつつある設備装置機器もあり、施設全体の老朽化が進行している状況にある。

 こうした現状を踏まえ、市は施設の維持管理にストックマネジメントの考え方を導入したえびの市美化センター長寿命化総合計画を2023年度に策定した。同計画に基づき、老朽化した設備の改良・更新等を一体的に行うことで施設の長寿命化を図ると同時に、省エネルギー化による二酸化炭素排出量の削減を図る。

 延命化の対象設備は、▽燃焼設備▽排ガス処理設備▽余熱利用設備▽通風設備▽灰出し設備▽電気設備▽計装設備―とし、これ以外の設備も必要に応じて対応する。余熱利用計画は、新たにエコキュートを新設し、二酸化炭素の排出抑制を図る。また、工事の実施に伴い、温水循環ポンプや場外供給ポンプは停止する方針でいる。

 入札の参加業者は1社のみ。公表価格は31億2264万円、最低制限価格は28億7282万8800円だった。金額は税抜。