▲写真は挨拶する黒木会長、総会、表彰式の模様
宮崎県冷凍空調工業会(黒木昭一郎会長)は5月29日、宮崎市内で2025年度「第35回通常総会」を開催した。総会では、24年度事業経過報告及び収支決算報告、25年度事業計画案及び収支予算案などの議案を原案どおり承認。任期満了に伴う役員選任では、黒木昭一郎氏を会長に再選した。
挨拶で黒木会長は、フロンガス排出抑制など様々な環境問題に配慮しながら、「明るい未来を創っていかなければならない」と団体の使命を強調。一方で、資材価格高騰への対応や働き方改革の推進、適正価格での受注など、時代の流れに伴う状況の変化にしっかりと対応するため、会員に対して一層の理解と協力を求めた。
来賓挨拶で宮崎県総務部営繕課の原田徹設備室長は、県施設に於ける保全点検等への協力や災害協定の締結に対して感謝の意を示すとともに、地域の守り手として、今後も建築物等の健全な基盤整備に会員企業が大きな役割を果たすことに期待を込めた。
原案どおり承認した25年度の事業計画では、▽フロン取り扱い業界団体として地球環境を守る活動を行う▽高圧ガス取り扱い業界団体として法の遵守と保安に努める▽地域と連携し、技術の発展と福祉に寄与できる業界団体を目指す―を基本方針に掲げた。
具体的には、フロンガス回収破壊事業の促進やフロン完全回収に向けた啓蒙活動の実施、フロン排出抑制法等の関連法規の遵守、冷媒回収技術者育成のための講習会の実施、フロン取扱認定事業者資格取得の推進、フロン見える化の推進活動に取り組む。
また、業界の健全な発展を目指し、業界団体としての社会的役割を自治体にPRし、公共事業等の適格事業所に対する分離発注の促進を要請。関連情報や技術情報等を会員及びユーザーに提供するとともに、監督官庁や関係団体との連携強化を図る。
議事終了後には表彰式が行われ、25年間の長きにわたって工業会の活動に貢献した徳丸幸市氏(ダイキンHVACソリューション九州顧問)に、黒木会長から表彰状と記念品が贈られた。
総会後には、一般社団法人日本冷凍空調設備工業連合会の大沢勉事務局長が「フロン排出抑制法の動向」について講演。フロン排出抑制法関連及び最近の状況として、フロン類充填・回収量及び再生・破壊量、冷媒価格のトレンドやフロン類の使用見通し、排出抑制の自主行動計画における目標達成状況などを報告した。
新役員は次の通り(敬称略)。
▽会長=黒木昭一郎(宮崎冷凍設備工業所)
▽副会長=嵩和郎(旭空調設備メンテナンス)、新名裕一(池上冷熱)
▽理事=向野法真(ダイキンHVACソリューション九州)、荒川弘一(九南)、小松里志(共立冷熱)、三井幸一郎(江坂設備工業)、高佐良弘(安藤冷凍設備)、伊東康弘(伊東冷熱工業)
▽監事=萩原直行(三菱電機住環境システムズ)、朝稲伸介(九州日立)
▽事務局長=長谷川貞美(宮崎南菱冷熱)。