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譲渡候補者にサンテルグループ 高岡温泉やすらぎの郷

 「高岡温泉やすらぎの郷」の譲渡事業者を公募していた宮崎市は、優先交渉権者に3106キッチンを代表構成員とするグループを選定した。構成員は九建とサンテルで、いずれもサンテルのグループ企業。「高岡温泉から地域を沸かす」をコンセプトに、新たな発想・アイデアで持続可能で魅力的な施設への再生を図る。

 高岡温泉やすらぎの郷は、地域住民に長年親しまれてきた貴重な財産であるが、時代の変化とともに利用者の二-ズは多様化し、施設の老朽化も進んでいることから、高岡温泉やすらぎの郷の持つ温泉資源と、民間事業者の豊富な創造力と経営ノウハウを活かし、新たな魅力ある場所へと生まれ変わらせることを目指す。

 また、民間事業者の新たな発想・アイデアによって、温浴に加え、体験型サービスなどの業態付加により、持続可能で魅力的な施設となることで、地域経済の活性化、雇用創出、さらには観光誘客、地域の活性化に寄与することを目的とする。

 対象施設は、温泉棟や管理棟、研修室棟、広場トイレレ、付帯設備・工作物等(延床面積2112・78㎡)。建物は無償譲渡、土地は無償貸付とし、事業に係る工事費用(上限3億円)を市が補助する。譲渡及び貸付の条件として、入浴施設運営を10年間継続することや市民が利用しやすい運営内容となっていることを求めた。

 同社の提案では、事業着手から約18カ月をかけて、既存施設の大規模改修工事を実施。既存スタイルを維持しつつ、新たにサウナや水風呂等を充実させた温泉施設のほか、地域の子育てを支援する遊具プレイランド、学習・仕事・読書・語らいを目的としたブックシェアラウンジ、地産地消で高岡町の「美味しい」を発信するカフェ・飲食コーナーを設ける。さらに、民間企業への貸出区画や野菜・特産品の直売所も整備する方針。

 こうした施設整備を通じて、「宮崎市の魅力」「宮崎市の経済」「働く人々の誇り」「人々の気持ち」「子どもたちの未来」を沸かすとしている。