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石川会長再選、合併浄化槽促進へ意欲 宮崎県浄化槽協会

      

▲写真は挨拶する石川会長、総会、表彰式の模様

 一般社団法人宮崎県浄化槽協会(石川武則会長)は5月30日、宮崎市内で2025年度の通常総会を開催した。総会では、24年度事業実績及び収支決算報告、25年度事業計画及び収支予算案、25年度活動スローガン決議案を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、石川武則氏を会長に再選した。

 挨拶で石川会長は、県内の合併処理浄化槽の設置状況を報告。増加傾向にはあるものの、全国と比較して低水準であることから、「単独浄化槽からの転換が強く望まれる」として、合併処理浄化槽の普及に注力する考えを示した。協会として、今後も関係機関と連携しながら、地域に貢献するために会員一丸で取り組むと意気込んだ。

 来賓祝辞では、宮崎県環境森林部の長倉佐知子部長と宮崎県浄化槽普及促進協議会の清山知憲会長(代読=岡部卓朗部長)が挨拶。浄化槽の普及促進啓発活動や適切な維持管理といった協会の取り組みに感謝の意を示し、技術の向上と適正な施工管理を通じて、県民の生活環境の保全や公衆衛生の向上に努めてもらうよう期待を込めた。

 25年度の事業計画に関しては、浄化槽の適正管理を推進するために、会員及び非会員を問わず、広く浄化槽に携わる者を対象とした研修会及び講習会等を開催するとともに、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への転換を図るための普及啓発の推進、環境イベント等を通じた県民への啓発活動などに努める。

 また、市町村に対する機能保証制度やPFI事業の活用の要請、浄化槽適正管理向上のための維持管理一括契約の拡大、施工業者や関係機関と連携した法定検査受付業務の推進、浄化槽施工マニュアルの作成に向けた行政や関係機関への協力、浄化槽分野における脱炭素の推進などに取り組む。

 25年度の活動スローガンでは、▽浄化槽整備区域の設定・拡大とこれに伴う行財政的措置の拡充強化▽浄化槽市町村整備推進事業及びPFI事業の推進と合併処理浄化槽への転換促進に向けた助成制度の見直し▽浄化槽機能保証制度の完全実施▽災害に強い浄化槽の整備促進▽浄化槽維持管理一括契約の制度化等―を要望していくことを確認した。

 総会に先立ち行われた表彰式では、勤続永年に係る会長表彰を受賞した▽河野裕二氏(日向衛生公社)▽宇田津康則氏(川南衛生公社)▽田中工裕氏(前同)▽服部養一氏(都城北諸地区清掃公社)▽福島章氏(前同)▽田村鉱市郎氏(前同)▽杉尾幸俊氏(前同)▽南政和氏(前同)▽新島正俊氏(前同)―に対して、表彰状と記念品を贈った。

 新役員は次のとおり(敬称略)。
▽会長=石川武則(宮崎環境開発センター)
▽副会長=上山泰寛(アメックス)、半田義明(小林衛生公社)、岩本晋時(岩本衛生工業)、西田剛志(フジクリーン工業)
▽理事=春山晃久(日向衛生公社)、宮川耕一(延岡清掃公社)、蓑田章(延岡浄化槽)、一色順二(一色設備工業)、森栄一郎(都農浄化槽管理センター)、冨岡美鈴(中部産業開発)、谷口貴之(アムズ)、佐々木玲(保全)、工藤秀幸(佐土原サニタリー)、黒葛原良(産商)、越智信一(越智水道)、栫卓也(都城北諸地区清掃公社)、稲垣拓朗(落合衛生社)、佐藤ちえみ(串間衛生社)
▽専務理事=永山清一(事務局)
▽監事=南弘一郎(協同管理)、佐藤昭臣(西臼杵衛生公社)