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魅力ある産業へ安全・安心を構築 高鍋地区建設業協会

      

▲写真は挨拶する木村会長、大会の模様

 高鍋地区建設業協会(木村尚人会長)は6月26日、高鍋町内で2025年度の「建設業安全衛生推進大会」と「高鍋地区交通安全推進大会」を開催した。大会には、管内建設業の代表や技術者ら多数が参加。安全講話や安全宣言を通じて、建設現場等に於ける無事故・無災害の達成や交通事故の撲滅に一丸で邁進することを固く誓った。

 挨拶で木村会長は、災害対応やインフラの整備・維持管理といった地域の守り手としての会員各社の尽力に感謝の意を示すとともに、働き方改革関連法や企業に於ける熱中症対策の義務化など、建設業を取り巻く環境が大きく変化していることに言及。

 木村会長は、国民生活や社会基盤を担う建設業が魅力ある憧れの産業として認知され、これからも社会的使命を果たしていくためにも、健全で安定した経営はもとより、安全・安心に働ける環境を構築することが重要と指摘。今大会を契機に、労働環境の改善と明るい職場づくりに努めてもらうよう呼び掛けた。

 来賓挨拶で宮崎労働基準監督署の新盛末弘署長は、自主的な安全大会の開催に敬意を示すとともに、全国安全週間のスローガンに込められたメッセージを紹介。「労働者が安全で安心して働ける環境づくりに向け、初心に立ち返り、基本をしっかりと遵守して」と述べ、安全意識の向上と成熟した安全対策の取り組みに期待を込めた。

 宮崎県高鍋土木事務所の井上政和所長は、県政全般に対する会員の理解と協力に感謝の意を示すとともに、県発注工事に於ける安全対策の取り組みを説明。熱中症対策やウィークリースタンスの実施、週休2日の導入など、安全対策と働き方改革の両面から取り組みを推進し、魅力ある建設業への転換を後押しする考えを示した。

 安全講話では、宮崎労働基準監督署安全衛生課の田邊圭課長が「労働災害防止」をテーマに講演。管内の建設業に於ける死亡・死傷労働災害の発生状況、災害事例を踏まえた発生要因と再発防止策を解説したほか、熱中症対策のポイントなどを説明した。

 高鍋土木事務所の三角礼彦工務課長は、「県土整備部発注工事の事故の傾向」をテーマに講演。経験年数や年齢、発生時間、業種など様々な視点から事故の傾向を解説するとともに、発生要因や再発防止策を示し、現場作業者の安全意識の向上を求めた。

 大会宣言を行った高鍋地区建設業協会青年部の黒木洋史部長は、全国安全週間のスローガンを合い言葉に、「従業員相互が職場の安全管理活動を行い、安全水準の向上を図り、企業の発展と労働災害の絶滅に努力する」と、宣言文を力強く読み上げた。

 一方、交通安全推進大会では、高鍋警察署の荒木政章交通企画安全係長が「建設現場に於ける交通安全」をテーマに講演。高鍋地区建設業協会青年部青年部の桑原啓輔副部長が「漫然運転を追放し、交通事故のない安全・安心なまちづくりを目指す」と宣言した。