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一致団結し安全衛生活動実践 日南地区建設業協会ら

      

▲写真は挨拶する河野会長、大会の模様

 日南地区建設業協会(河野直継会長)と日南建築業協会(中村幸司会長)が共催する2025年度「日南地区建設業安全推進大会」が、日南労働基準監督署の後援のもと、6月25日に日南建設会館で開かれた。管内に所在する建設業関係者が多数参加し、安全講話や安全宣言を通じて、無事故・無災害の達成を固く誓った。

 大会で挨拶に立った日南地区建設業協会の河野会長は、7月1日から始まる全国安全週間に先立ち、安全大会を通じて更なる安全意識の高揚を図るとともに、協会として引き続き、安全に向けた取り組みを推進することを約束した。

 また、県内で日向灘地震や竜巻などの自然災害が発生したことに言及。建設業者が、復旧、復興の最前線に立ち、危険地区のパトロールやインフラ整備を通じて、地域社会の安全・安心を支える重要な役割を果たしているとして、「今後も地域社会の安全を守るため、一致団結し安全衛生活動に取り組まなければならない」と強調した。

 続いて、来賓として招かれた日南労働基準監督署の黒木章寛署長が挨拶。日南労働基準監督署の田中佑季監督官は「建設業における労働災害の現状とその防止策」と題して講演を行い、労働災害の発生状況や死亡事故例などについて解説した。

 田中監督官は、特に急激な温暖化によって熱中症が急増している点に触れ、熱中症の症状や発症した際の応急処置を事前に学び、休息や水分補給を定期的にとるよう、企業側が対策を講じる必要があると話した。

 日南保健所健康づくり課の湯池咲子氏は、「健康づくりの知識~健康経営で自分も元気、会社も元気~」をテーマに講演。「健康みやざき行動計画21」について詳しく解説したほか、健康寿命の向上に組織が率先して取り組むことで、従業員がより長く働ける環境を生み、ひいては組織の発展に繋がると話した。

 全国健康保険協会宮崎支部の金丸正典グループ長は、「建設業の健康診断結果分析」と題して講演。日南地区の建設業者の健康診断結果をもとに、規則正しい生活の重要性を指摘するとともに、喫煙・飲酒の量が健康に大きな影響を与えるとし、禁煙のポイントや適切な飲酒について指導を行った。

 大会ではこのほか、安全の誓いとして、人命尊重の基本理念や全国安全週間のスローガンのもと、関係当局の指導を仰ぎながら、それぞれの職場で安全活動に全力を尽くして取り組むことを確認した。