宮崎県総務部営繕課は6月24日、指名競争で「水産研究・教育センター本場研究棟建設工事基本設計他業務委託」及び「水産研究・教育センター増養殖支場建設工事他実施設計業務委託」の入札を執行。本場研究棟基本設計他業務は新城設計企画室が1035万4000円、増養殖支場他実施設計業務はごとう計画・設計が3165万円で落札した。金額は税抜(以下同)。
水産試験研究分野で、スマート水産業や水産資源の利用管理に関する技術開発、放流・養殖用優良種苗の生産技術開発、ニーズに即した水産加工技術の開発が求められている一方、現在の水産試験場や水産振興協会の共通施設は老朽化が進んでいることから、水産試験場(本場)の機能を高等水産研修所や水産振興協会に統合・再編する。
統合・再編に向けて県が示した基本計画では、研究・教育機能の強化を図るため、日南市の高等水産研究所に水産試験場の資源・経営流通部を統合した「水産研究・教育センター」(仮称)を設置。また、延岡市の水産振興協会には、水産試験場の増養殖部を併設した「水産研究・教育センター増養殖支場」(仮称)を設置する。
本場研究棟建設工事基本設計他業務委託では、研究棟(RC造2階建延べ900㎡)の建設に係る基本設計(設備・外構を含む)のほか、県立高等水産研修所体育館棟(RC造平屋建延べ412㎡)の解体、機関実習棟(S造2階建延べ210㎡)の外壁及び屋根防水改修に係る実施設計を行う。委託期間は140日間。予定価格は1272万5000円、最低制限価格は1020万6323円だった。
増養殖支場建設工事他実施設計業務委託では、高度飼育棟(S造平家建延べ980㎡)、作業棟(S造2階建延べ475㎡)、仮設管理棟(プレハブ造平家建延べ117㎡)の建設に係る実施設計(設備含む)、既設管理棟(RC造平屋建延べ253㎡)の解体と魚類飼育槽上部安全柵改修に係る実施設計業務を行う。委託期間は240日間。予定価格は同3903万7000円、最低制限価格は3117万2485円だった。