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事業者・労働者一体で安全活動 東諸地区建設業協会

       

▲写真は挨拶する藤元会長、大会の模様

 東諸地区建設業協会(藤元建二会長)と宮崎労働基準監督署、宮崎県土木施工管理技士会東諸支部、建設業労働災害防止協会宮崎県支部が主催する2025年度「東諸地区建設業安全衛生推進大会」が6月19日に開催された。大会には、会員企業の技術者ら約40人が参加し、安全講話や安全宣言等を通じて、更なる安全意識の高揚を図った。

 主催者挨拶で藤元会長は、夏本番を迎えるにあたり、厳しい作業環境下で集中力が低下し、労働災害が発生しやすくなると指摘。同時に、熱中症の発生も危惧されることから、それぞれの事業所で安全意識を高め、慣れや過信を捨てて、事業者と労働者が一体となって安全活動を推進し、労働災害の撲滅に取り組むことが重要だと述べた。

 宮崎労働基準監督署の新盛末弘署長は、7月1日から始まる全国安全週間のスローガンに「安全対策は一人ひとりが当事者。皆が一致協力して、安全・安心に働ける快適な職場をつくろう」という意味が込められていると説明。「今大会を機に、労働災害防止活動の大切さを再認識し、一層積極的に取り組んでもらいたい」と呼び掛けた。

 高岡警察署の安武年親署長(代読)は、管内の交通事故情勢を踏まえ、高齢者だけでなく、若者の事故対策も喫緊の課題であると説明。宮崎県高岡土木事務所の猪俣栄進所長は、県土整備行政や災害対応に対する会員の協力に感謝の意を示すとともに、日頃の安全教育等を徹底し、安全で働きやすい職場づくりに努めてもらうよう求めた。

 安全講話では、宮崎県労働基準監督署の田邊圭安全衛生課長が「労働災害防止」をテーマに講演し、災害事例を踏まえた再発防止対策のほか、熱中症対策を事業者に義務付ける改正労働安全衛生規則について説明を行った。高岡警察署の坂本智彦交通係長は、飲酒運転やあおり運転、漫然運転といった危険運転の防止を呼び掛けた。

 参加者を代表して大会宣言を行った寺田武志氏(寺田建設)は、「死亡災害『ゼロ』を最重点目標とし、作業前の作業内容の確認、日常的な安全点検等を徹底して行い、危険有害要因を排除するとともに、交通法規の遵守・交通マナーのアップ・思いやり運転に努め、労働災害及び交通災害の絶滅に向けて全力を尽くす」と誓った。