▲写真は挨拶する宮島会長、総会の模様
宮崎県建設業協会女性の会(宮島百合子部会長)は6月13日、宮崎市内で2025年度「第7回通常総会」を開催した。総会では、24年度事業報告及び収支決算、剰余金処分案、25年度事業計画案及び収支予算案などを原案どおり承認。昨年度に続き、今年度も小学生向けの建設業PRイベントを開催することを確認した。
総会で挨拶に立った宮島部会長は、ロシアによるウクライナ侵攻や米国のトランプ関税、令和の米騒動といった国内外の社会情勢の変化に言及するとともに、建設産業に於いては、賃上げや資材価格の高騰、働き方改革の推進、頻発化・激甚化する自然災害への対応に加え、担い手の確保・育成が大きな課題であると指摘した。
特に担い手の確保に関しては、「育てる」をテーマに掲げ、多くの関係者の協力のもと、小学生を対象とした出前講座や現場見学会に取り組んでいることを報告。女性の会として、女性も働きやすい、魅力ある建設産業を目指すとともに、地道な活動を継続することで、将来の担い手の確保に繋がることに期待を込めた。
議案審議では、24年度の事業経過として、日南市立大堂津小学校の生徒を対象に体験型のPRイベントを開催したことを説明。国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所や噂の土木応援チーム・デミーとマツのマツ(松永昭吾工学博士)などが協力し、土木に関する授業や体験学習を行ったことを紹介した。
25年度の事業計画では、将来の担い手の確保・育成に関して、建設産業での女性の活躍が解決方法の一つとされていることなどを踏まえ、県内建設業に携わる女性で構成する会の特性を活かし、女性の英知と感性を活かした事業を展開するとした。
具体的には、若年技術労働者(特に若年女性技術者等)の育成・確保の促進や女性技術者等の入会促進による組織体制の強化、教育現場(小中学校、高等学校等)と連携した意見交換や情報発信事業、関係行政機関・団体等との意見交換や陳情・要望活動の実施、適正な企業評価と入札契約制度改正への対応などに取り組む。