▲写真は説明する川浦理事、説明会の模様
一般社団法人宮崎県建設業協会は、4月26日に県立宮崎農業高等学校で保護者を対象とした建設業に関する説明会を開催した。宮崎県の協力のもと、環境工学科2・3年生の保護者に対し、建設業が果たす役割や仕組み、近年の建設業界の動向、地域建設業の実情などを分かりやすく説明し、地元企業への入職を呼び掛けた。
県内建設産業の担い手の確保・育成を目的に、同協会では毎年、工業系高等学校等の保護者を対象とした説明会を開催している。本人の意思はもとより、その保護者に建設業を正しく理解してもらうことで、業界及び地元企業への入職促進を図る狙いがある。
当日は、協会理事の川浦幸治氏(龍南建設)が同校を訪ね、自身の経験を交えながら、建設業が地域の安全・安心で快適な暮らしを守るやりがいに満ちあふれた仕事であることを紹介。土木と建築の違い、発注者・設計者・施工者で成り立つ建設ビジネスの仕組みを解説し、建設現場でもデジタル化が進んでいることを紹介した。
説明の中で川浦氏は、主に現場の計画や管理等を担う技術者と、実際に手足を使ってものづくりを行う技能者の違いも説明。慢性的な人手不足に伴い、手に職を持つ技能者の存在が注目を集めていることや、現場ではコミュニケーション能力が求められることを踏まえ、「お子さんの適性を踏まえながら、一緒に将来を考えて」と呼び掛けた。