▲写真は挨拶する島田理事長、総会の模様
宮崎地区電気工事業協同組合(島田博良理事長)は5月23日、宮崎市内で2025年度「第55回通常総会」を開催した。総会では、24年度事業報告及び決算報告、25年度事業計画及び収支予算案など各議案を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、島田博良氏を理事長に再選した。
挨拶で島田理事長は、少子高齢化に伴う担い手不足や技術者の高齢化に加え、電気工事業界の人気が下火になっていることを課題に掲げるとともに、将来を見据え、地元企業で活躍する人材の育成を図る「デュアル教育システム(インターンシップ)」を通じて、業界のPRと担い手の確保・育成に努めていく考えを示した。
一方で、近年頻発する自然災害に言及し、梅雨前線や台風等に伴う豪雨災害などを念頭に、有事の際の出動要請に迅速に対応できるよう各社に協力を求めた。
25年度の組合基本方針では、人口減少や少子化に伴う労働力確保に加え、団塊世代の大量離職を迎える中、将来を担う子ども達に電気工事業界を知ってもらう活動に注力するため、職業体験事業への出展や工業高校での「デュアル教育システム」などに取り組むほか、組合員のニーズに沿った研修会や特別教育を開催する。
これを踏まえた事業計画として、総務厚生委員会は▽ホームページやSNS等を通じた業界及び組合のPR▽関係官庁及び団体等との情報交換と連携強化▽組合員向け保険制度及びサービス等の提供▽長期的な組合運営安定化への取組▽組合員にメリットのある研修会・講習会の実施―等に取り組む。
事業推進委員会は▽価格競争の排除と適正価格の推進▽組合員のための技能講習や資格取得に向けた研修会・講習会の実施▽省エネ、エコ事業、安全に対する知識の向上▽電気使用安全月間事業の推進▽技能を活かしたボランティア事業―に取り組むとした。
新役員は次のとおり(敬称略)
▽理事長=島田博良(島電工)
▽副理事長=久木山克信(久木山電気工事)、中村吉伸(電工社)
▽理事=佐野泰寛(佐野電気)、開地俊昭(カイチ電設)、永吉聡(宮崎聡電気工業)、戸郷義広(和光電設)、本田慶光(双葉電業)、東厚士(恒富電業)、横山義和(協同電設)、長友光広(はまゆう電設)、浜崎好文(九南)、塚本祥晴(三桜電気工業)
▽監事=松原俊一(ショウ電)、岩切秀峰(寛電工業)。