▲写真は挨拶する迎理事長、総会の模様
宮崎安全施設事業組合(迎敦雄理事長)は5月22日、宮崎市内で2025年度「第44回通常総会」を開催した。総会では、24年度事業報告及び決算、25年度事業計画及び収支予算などの議案を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、理事4人と監事2人の改選案を承認し、理事長に迎敦雄氏を再選した。
議案審議では、24年度の事業経過として、組合加盟全社による県内道路の標識・表示の実態調査を行い、その結果を宮崎県県土整備部や各土木事務所等に提出し、道路環境の充実整備のための技術提案を行ったことを報告。このほか、青年部を中心とした交通キャンペーンや土木の日イベントなどに取り組んだことを説明した。
25年度の事業計画では、▽労働災害防止対策の推進▽教育・情報事業の実施▽社会奉仕活動の推進▽災害発生時等における応急対策業務体制の確立▽働き方改革の継続▽入札・契約制度改善や公共事業予算確保に係る陳情・要望活動▽委員会活動の活性化▽広告宣伝事業の推進▽青年部活動への支援―に取り組むことを確認した。
議事終了後に来賓を招いて行われた総会第二部で、迎理事長は、相次ぐ自然災害による被害や南海トラフ巨大地震の発生を念頭に、国土強靱化やインフラの老朽化対策の重要性を強調。また、2年後に開催される国スポ・障スポに向けて、「道路環境の整備に特化した私達の技術を生かし、来県する方々を出迎える準備をしたい」と述べた。
こうした取り組みを推進するため、迎理事長は「長年取り組んできた業界の一本化まで、あと一歩の所まで来ている」として、「宮崎の道路環境に貢献しようというメンバーが集まる環境を造ることができる」と説明。「若い人達がこの業界に魅力を感じ、存続させていくためにも、一本化には意味がある」として、これに注力する考えを示した。
来賓祝辞で宮崎県県土整備部の桑畑正仁部長の挨拶を代読した迫節夫次長は、交通事故の発生件数が長期的には減少傾向している一方、各地で子ども達が犠牲になる痛ましい事故が発生しているとして、交通安全施設をはじめとする道路環境の整備の重要性を強調。必要な予算の確保と事業の推進に努めていく考えを強調した。
このほか、宮崎市の清山知憲市長(代読=渡辺英彦道路維持課長)と組合顧問を務める宮崎市議会の前田廣之議員も挨拶。交通事故防止のための街頭啓発キャンペーンといった組合の社会貢献活動に敬意を表するとともに、県民及び市民が安全・安心に生活できる郷土の発展に引き続き尽力してもらうよう期待を込めた。
新役員は次のとおり(敬称略)。
▽理事長=迎敦雄(南九州みかど)
▽専務理事=田口幸登(九州ジスコン)
▽理事=橋本尚史(大坪建設工業)、大山真(南日本興業)
▽監事=岩田佳哲(山王道路機工)、我那覇太治(道路施設工業)。