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松下会長再選「一丸で未来切り拓く」 宮崎県サッシ協会

            

▲写真は挨拶する松下会長、総会の模様

 一般社団法人宮崎県サッシ協会(松下良会長)は5月20日、宮崎市内で2025年度「通常総会」を開催した。総会では、24年度の事業経過及び収支決算、25年度の事業計画及び収支予算案を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、松下会長をはじめとする現理事及び監事がいずれも留任する役員案を議決した。

 挨拶で松下会長は、政治・経済・安全保障等の観点から、昨今の国際情勢に多くの問題が山積していると指摘。国際社会全体の連携が不可欠と前置きしたうえで、建設業を取り巻く環境や課題に触れ、「時代の流れに沿う形で改善し、会員企業と協賛メーカーが一丸となって未来を切り開いていく必要がある」と意気込みを語った。

 具体的には、関係機関との連携強化を図り、建築物等の防災対策に注力するほか、カーボンニュートラル社会の実現に向けた建築物の省エネ性能の向上のための陳情・要望活動を積極的に行っていく。また、毎年開催している技術メンテナンス奉仕作業を通して、小中学生の教育環境を整え、地域社会に貢献していくとした。

 25年度の事業計画に関しては、▽防災協定の締結団体として「窓、開口部」の安全・安心のため貢献できる事業を推進する▽「要望書」の記載事項の実現に向けて、関係機関への積極的なPRを行う▽奉仕活動・親睦活動を通じて、協会内の活性化と会員相互の結束を図る―3つの基本方針を掲げた。

 防災協定に関する事業では、公共建築物や避難施設の建具開口部の無償診断・保守点検を実施するとともに、窓の防災機能の向上、特に硝子の防災対策に重点を置き、防災に向けた事前処置対策の提案や新たな需要の掘り起こしを推進する。

 発注機関に対しては、硝子取替工事(防災機能硝子)の予算化のほか、鋼製建具・トイレブース・パーテーション・硝子工事の分離発注に関する要望活動を実施。受発注者双方にとってメリットがある新たな事業の創出やマスコミを活用した広報活動も展開する。

 地域貢献活動では、例年10月に行っている学校施設を対象とした技術メンテナンス作業に加え、毎年8月に行われる道路愛護デーへ参加する。また、協会内の活性化及び結束強化を図るため、研修会や協賛メーカーを含む親睦会の開催を計画する。

 総会ではこのほか、県北支部の24年度事業経過や25年度事業計画案、昨年10月に宮崎市立東大宮中学校で行われた技術メンテナンス奉仕作業に関する報告も行われた。

 新役員は次の通り(敬略称)。
▽会長=松下良(西日本アルミ建材)
▽副会長(事務局長・中央支部長)=佐々木義文(エス・ケイ・ジー)
▽副会長(県北支部長)=甲斐正寿(コトブキ)
▽理事=大峯康誠(宮崎施設機械)
▽事務局次長=田中広充(オーゾノ建材)
▽監事=恒吉悟(大和物産)、石田丞(石田トーヨー住器)。