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会長に小田浩司氏を選出 宮崎県ビルメンテナンス協会

      

▲写真は挨拶する湯浅会長、二宮理事長、総会の模様

 一般社団法人宮崎県ビルメンテナンス協会(湯浅秀文会長)は5月19日、宮崎市内で2025年度の定時総会を開催した。総会では、24年度事業報告及び収支決算、25年度事業計画及び収支予算案などを原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、小田浩司氏を会長に選出した。

 挨拶で湯浅会長は、物価及び賃金の上昇や担い手不足、米国の関税引き上げなど国内外に於ける諸問題に言及。先行きが不透明な状況であるとしながらも、会員が一致団結し、問題解決や対応策に取り組んでいくことが必要と呼び掛けた。

 また、人材不足と従事者の高齢化が今後の大きな課題であると強調し、「人材を組織的に育成していくことが不可欠」と述べ、外国人労働者の雇用も含めた人材育成に取り組む考えを示した。

 来賓祝辞では、宮崎県福祉保健部衛生管理課の下村高司課長が挨拶。担い手不足等の課題に言及する一方、高度な専門知識を持つ技術者の育成・確保を図るため、官民一体となった連携の重要性を指摘し、県としてこれを後押ししていく考えを示した。

 25年度の事業計画では、建築物環境衛生に係る知識・技術の普及啓発、品確法に基づく能力評価や研修向上の一環としてのビルクリーニング技能士受験準備講習及び清掃作業従事者に関する各種講習、防除作業従事者講習、貯水槽清掃作業従事者講習の開催に取り組むとともに、アビリンピック大会への協力、シルバー清掃講習に協力する。

 また、労働保険の収支率・収納率の改善を図りつつ、安全衛生大会や安全パトロールの実施、安全標語の募集等を通じた安全に対する会員企業の意識向上を図る。このほか、公正・適正な入札制度の構築を目指し、各関係機関との勉強会のほか、要望活動に向けた勉強会を開催予定としている。

 25年度の会長表彰では、永年勤続優良従事者表彰を受賞した▽鶴羽麻記子氏(第一ビル管理)▽渡部クニ子氏(前同)▽岩切しげ子氏(ファビルス宮崎営業所)▽小川満氏(前同)▽京久保千歌氏(前同)▽伊東勇樹氏(南日本環境センター)▽宮元淳一氏(前同)▽中川シゲ子氏(山﨑ビル環境サービス)―の8人に表彰状と記念品が贈られた。

 新役員は次のとおり(敬称略、副会長は後日開催予定の理事会で決定)。
▽会長=小田浩司(つやげん九州)
▽理事=湯浅秀文(栄建工業)、和田茂典(親生ビルサービス)、肥後薫(大宝)、二宮渉(中央ビルファシリティーズ)、竹崎英樹(南九州ダイケン)、蓑田章(南日本環境センター)、田代景三(宮交ビルマネジメント)
▽監事=関谷祐作(第一ビル工事)、山﨑正士(山﨑ビル環境サービス)。

■二宮氏を理事長に再選

 同日には、宮崎県ビルメンテナンス事業協同組合(二宮渉理事長)の通常総会も開催し、24年度事業報告及び収支決算、25年度事業計画及び収支予算案などを原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選で、理事長に二宮渉氏を再選した。

 挨拶で二宮理事長は、国内外の不安定な状況に言及。こうした状況下でも、良質で積極的なサービスの提供を展開し、フルメンテナンス業としての責務を全うすることが、危機を乗り越えていくうえで重要と説き、組合員に理解と協力を呼び掛けた。

 来賓祝辞では、宮崎県中小企業団体中央会の野口和彦専務理事が挨拶。中小企業や小規模事業者を巡る経営環境を踏まえ、今後も組合の活動を後押ししていく考えを示した。

 25年度の事業計画では、人材不足や賃金上昇など雇用に対する山積した問題を打破するため、業務の機械化やデジタル化を導入することで不足を補い、これまで以上に補完・補強する。また、会員企業を拡大し、業界一丸で組合活動に邁進するとした。

 一方、任期満了に伴う役員改選では、理事長に二宮渉氏、理事に和田茂典氏、肥後薫氏、小田浩司氏、田代景三氏、監事に巣山長晃氏(栄建工業)を選出した。副理事長は、後日開催する理事会で決定する予定。