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貯水槽水の管理水準の向上へ 宮崎県貯水槽清掃組合

      

▲写真は挨拶する日髙理事長、総会、表彰式の模様

 宮崎県貯水槽清掃協同組合(日髙一郎理事長)は5月19日、宮崎市内で2025年度「第38回通常総会」を開催した。多数の組合員が出席する中、総会では24年度事業報告及び収支決算、25年度事業計画案及び収支予算案などを原案どおり承認。このほか、宮崎市保健所長表彰や組合理事長表彰の表彰式も行った。

 挨拶で日髙理事長は、人手不足が深刻化し、資材費や人件費の高騰に対する価格転嫁が十分ではないなど「中小企業を取り巻く経営環境は厳しい」とした一方、貯水槽の定期清掃の普及に努め、貯水槽水の管理水準の向上に取り組む必要性に言及した。

 日髙理事長は、「貯水槽水を利用する人の健康を守るため、貯水槽清掃を担う組合の役割は重要」として、利用者の安全・衛生と作業者の安全の確保など、安全管理意識の高揚を図りながら、組合事業を積極的に展開していく考えを示した。

 来賓祝辞では、宮崎県福祉保健部衛生管理課の下村高司課長、宮崎市保健所の門内一郎所長、宮崎県中小企業団体中央会の温水豊生事務局長が挨拶。同組合が建築物の衛生管理の維持に大きな役割を担っているとして、県民が安心して暮らせる社会を維持するため、水道行政に対する引き続きの理解と協力を求めた。

 25年度の事業計画では、貯水槽清掃作業に係る統一書式を活用し、専門業者としてのスキルアップを目指すとともに、貯水槽水道の適正管理に向けた研修会の開催、世代交代等による新たな経営者や担当者の参加意識と連携体制の強化、貯水槽水道を取り巻く環境の変化に対応するための組織体制の強化などに取り組むことを確認した。

 表彰式では、宮崎市保健所長表彰として建築物環境衛生功労者表彰を受賞した日髙一郎理事長と甲斐高文副理事長、組合理事長表彰として優秀従業員表彰(研修受講歴10回以上)を受賞した▽中村有希氏(桂防災)▽松本友行氏(カマタサービス)▽薬師寺真哉氏(第一ビル管理)▽岩瀬勝行氏(宮崎総合ビル管理)―に表彰状と記念品を贈った。