▲写真は出前授業の模様
躯体専門工事業の株式会社東京朝日ビルド(広瀬慎吾取締役社長、本社=埼玉県草加市)は、5月16日に県立宮崎工業高等学校で出前授業を開講した。同校の建築科2年生を対象に、型枠工事や鉄筋工事に関する座学を行ったほか、同社社員の指導のもと、生徒達が壁型枠の建込作業や壁・梁の配筋結束作業、床配筋作業に挑戦した。
同社は、竹中工務店グループの躯体専門工事会社として、主に関東圏で事業を展開。その傍ら、社会貢献活動の一環として、全国の工業高校で建築物の要となる鉄筋・型枠工事の魅力を伝える出前授業を開講している。2015年にスタートした出前授業は、18年から宮崎工業高校でも開校し、今回で8年連続の開催となる。
当日は、全国各地の工業高校等を卒業した同社の若手社員が、座学や実習を通じて生徒達を丁寧に指導。座学では、鉄筋工事及び型枠工事の仕事内容や建築工事で使用する鉄筋の種類、引張力に強い鉄筋と圧縮力に強いコンクリートを一体化した鉄筋コンクリート造の仕組みを解説し、建設業に対するイメージについて意見を交わした。
実習では、生徒達が各班に分かれて、壁型枠の建て込みや壁・梁の配筋結束、スラブ(床版)の配筋にそれぞれ挑戦。初めて使う工具や未経験の作業に苦戦しながらも、作業を進める中で徐々にコツを掴んでいた。作業を進める傍ら、都会での暮らしや休日の過ごし方といったプライベートな話題を尋ねる生徒の姿も見られた。
型枠の建込作業に挑戦した東郷栞太さんは、「簡単そうに見えたが、実際にやってみると難しかった。指導していただいた社員の方々の話しを、これからの学校での勉強や将来に活かしたい」と話した。広瀬社長は、「実際に現場で行っている作業を体感することで、将来の進路選択の際の参考にしてもらえれば」と期待を込めた。