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後藤支部長再選「ゼロ災へ特自検周知」 建荷協宮崎県支部

      

▲写真は挨拶する後藤支部長、総会、表彰式の模様

 公益社団法人建設荷役車両安全技術協会宮崎県支部(後藤健治支部長)は5月15日、宮崎市内で2025年度の支部定時総会を開催した。総会では、24年度事業報告及び決算報告を確認したほか、25年度事業計画並びに収支予算を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、支部長に後藤健治氏を再選した。

 挨拶で後藤支部長は、建荷協の究極の目的が労働災害の防止であると強調。全国的に労働災害は減少傾向にあるが、未だゼロ災にはほど遠く、なかでも建設荷役車両に係る事故が依然多くを占め、死亡重篤災害に繋がるケースが散見されるとして、特自検の周知徹底や建設機械の安全な使用に向けた指導を推進していく意向を示した。

 来賓として招かれた宮崎労働局労働基準部の吉野勇希部長は、昨年度の県内に於ける労働災害の発生状況を報告。建設産業の発展に欠かすことのできない建設機械が危険な存在にならないよう、特自検の周知徹底や特自検強化月間の巡回指導、検査員の技術向上といった安全確保対策の充実を求め、協会が果たす役割の重要性に言及した。

 25年度の事業計画では、特自検強調月間を中心に全ユーザーに対し周知するほか、建設業元請けに対するポスターでの呼び掛け、検査業者及び事業内検査者に対する特自検セミナーの開催などを実施。また、検査未実施と思われる事業場に労働災害防止調査票を送付し、特自検や点検整備の必要性を認識してもらう。

 さらに、検査員の資格取得研修の開催、特自検等に係る能力向上教育の強化、クレーン付油圧ショベル・ショベルローダー等の安全教育、特自検記録表作成支援の実務教育のほか、巡回指導等による事業内検査者の支援、特自検未実施事業場対策の推進、機関誌等を通じた広報活動、フォークリフト運転技能講習の開催等にも取り組む。

 総会ではこのほか、宮崎県支部に対する功績が顕著であったとして、長年にわたり講習会の講師を務めた山﨑征雄氏、広報を務めた小川仁氏に感謝状と記念品が贈られた。

 新役員は次のとおり(敬称略)。
▽支部長=後藤健治(コマツ宮崎)
▽副支部長=大森修二(トヨタエルアンドエフ宮崎)、衛藤信孝(キャタピラー九州宮崎支店)
▽理事=城保博(日立建機日本南九州支店宮崎営業所)、曽我部正親(コマツ宮崎宮崎工場リフトセンター)、藤森勇(洋南重機)、田中正敏(田中建設機械)
▽監事=奈良宏一郎(奈良鐵工)。