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予算確保や制度改善など要望 宮崎県舗装協会

      

▲写真は挨拶する児玉会長、総会、表彰式の模様

 宮崎県舗装協会(児玉清和会長)は5月16日、宮崎市内で2025年度の通常総会を開催した。総会では、24年度事業報告及び決算のほか、受注機会の確保や技術研鑽及び資格取得のための研修会等の開催、ボランティア・災害対応活動の実施などを盛り込んだ25年度事業計画案及び予算案を原案どおり承認した。

 挨拶で児玉会長は、国や県の公共事業予算、県内に於ける高速交通網の整備進捗のほか、激甚化・頻発化する自然災害に言及し、地元建設業者の役割の重要性が再認識されていると指摘。一方で、働き方改革関連法の施行や担い手不足、近年の資材価格の高騰により、地域の守り手である建設業者は厳しい経営環境に置かれているとした。

 児玉会長は、「特に産業人材の育成・確保が喫緊の課題であり、安全・安心な暮らしを実現する道路整備は我々の責務でもある」と強調。山積する課題の解決に向けて、「受発注者間で密に意見を交わし、予算の確保や入札契約制度の改善等を関係機関に強く要望していくことが重要」であるとして、各種活動に対する支援と協力を求めた。

 来賓祝辞で宮崎県の河野俊嗣知事は、次年度予算の概算要求に向けて、今月20日から関係省庁を尋ね、本県の要望事項等を示す予定であることを説明し、必要な財源を確保できるよう、知事としての役割を果たしていく考えを示した。このほか、今総会を以て協会顧問を退任する星原透氏は、更なる会の発展と飛躍に期待を込めた

 議案審議では、上程した各議案を原案どおり承認。25年度の事業計画に関しては、舗装協会の存在を高め、会員企業の経営安定を図るため、各種事業を展開するとした。

 具体的には、受注機会の確保に向けた関係機関との意見交換や要望活動の実施、技術研鑽及び資格取得支援のための研修会・講習会の開催、関係機関及び会員相互の連携強化と情報交換・意見交換、地域貢献を目的としたボランティア活動や災害対応活動のほか、協会運営のための各種会議・行事の開催などに取り組むとした。

■優良技術者ら8人を表彰

 総会に先立ち行われた表彰式では、協会規程に基づく会長表彰として、優良技術者表彰を受賞した会員企業の技術者7人、特別功労者表彰を受賞した協会事務局長の那須正範氏に対して、児玉会長から表彰状と記念品が贈られた。

 児玉会長は、優良技術者表彰の受賞者に対して「舗装工事の現場技術者として業務に精励し、長年の勤務を通じて技術向上に貢献、さらには会社の発展に功績があった」と称えた。一方、特別功労者表彰を受賞した那須氏に対して「約10年の長きにわたり、縁の下の力持ちとして協会運営に尽力いただいた」と感謝の思いを伝えた。

 協会顧問の上田秀一氏は、那須氏に対して「協会発展の為に多大な尽力をいただき、感謝申し上げる」と述べ、優良技術者表彰の受賞者に対しては「今後も他の従業員の模範となり、自信を持って業務に邁進するとともに、長年培った経験と技術を持って、若い方々、あるいは建設業界を牽引してもらいたい」とエールを送った。

 受賞者を代表して謝辞を述べた佐藤康広氏は、「受賞は身に余る栄誉。これもひとえに会社、諸先輩、会社各位の指導・協力のたまもの」と感謝の意を示すとともに、「栄えある受賞を肝に銘じ、更なる英知を結集して、職務遂行のために一層精励する覚悟。活力に満ちた安全・安心な社会資本の道路づくりに邁進する」と決意を述べた。