▲写真は挨拶する工藤会長
高千穂地区建設業協会（工藤勝利会長）は４月２５日、高千穂建設会館で２０２５年度の通常総会を開催した。総会では、２４年度事業経過及び収支決算、２５年度事業計画案及び収支予算案などの議案を原案どおり承認した。
挨拶で工藤会長は、地域建設業を取り巻く経営環境が資機材価格の高騰や人件費の上昇、慢性的な人手不足により、厳しさを増していると指摘。地域建設業は、地域の社会資本の整備や維持管理のみならず、災害発生時には最前線で災害対応を担う「地域の守り手」としての役割を果たさなければならないと強調した。
地域の守り手として永続していくためには、健全で安定した経営基盤の確立が必要であり、自然災害に対応できる人材や資機材を常備できるための中長期的な事業量の確保と適正な利潤の確保が重要になるとして、会員に協会の活動に対する理解と協力を求めた。
議案審議では、２４年度事業報告及び収支決算、２５年度事業計画案及び収支予算案などの各議案等を慎重に審議し、いずれも承認した。
２５年度の事業計画では、厳しい環境に対応する経営基盤の構築、公共工事の予算額・工事量の確保促進と地元優先発注、入札契約制度改革の推進、イメージアップ活動の推進、研修受講機会の確保及び技術向上対策の促進、公共事業の積算適正化の促進、建設労働福祉対策の推進、労働災害・交通事故防止対策の推進などに取り組むとした。
総会に先立ち行われた表彰式では、従業員表彰を▽船間信幸氏（工藤興業）▽田端清氏（前同）▽甲斐靖教氏（冨高工業）▽北村政幸氏（甲斐土木造園）―の４人が受賞した。