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活動通じて若手の入職を促進 日塗装宮崎県支部

      

▲写真は挨拶する堂地支部長、総会、研修会の模様

 一般社団法人日本塗装工業会宮崎県支部(堂地隆一支部長)は5月12日、宮崎市内で2025年度「第61回定時総会」を開催した。総会では、24年度事業経過及び収支決算について説明があったほか、若手人材の育成や地域貢献、会員企業への支援を柱とする25年度事業方針及び収支予算案を原案どおり承認した。

 総会で挨拶に立った堂地支部長は、支部設立60周年記念事業の一環として、今年4月にひなたサンマリンスタジアム宮崎で実施した塗装奉仕活動の内容を報告。今後も地域に根付いた活動を継続していく考えを示した。

 一方で、11月16日の「いいいろ塗装の日」に合わせて、県内の高校生を対象とした塗装体験学習を実施していることを踏まえ、こうした活動を継続することが、業界のPRだけでなく、若年層の入職促進にも繋がることに期待を寄せた。

 議案審議では、総務、普及、安全・環境、技能、技術、事業特別の各委員長が24年度の事業経過を報告。その後、24年度収支決算、25年度事業方針及び収支予算案の各議案について慎重に審議を行い、いずれの議案も原案どおり承認した。

 このうち、25年度の事業方針に関しては、▽塗装技能士の若手人材育成(建設キャリアアップシステムレベル4登録)▽宮崎県内に於ける地域貢献(防災協定・奉仕活動)▽会員企業の広報支援及び顧客拡大―の3項目を掲げた。

 官公庁に対する需要開発促進や民間顧客へのペインテナンスキャンペーンの推進、いいいろ塗装の日に合わせた奉仕活動、宮崎県との防災協定の維持促進及び防災予防活動の支援、フルハーネス型の普及とアスベスト除去工事の周知、塗装技能士検定に係る事前講習会の開催、SNSや動画配信サービスを通じた情報発信などに取り組む。

 当日はこのほか、宮崎県塗装技能士会が24年度事業及び決算報告と25年度の事業計画を、日本塗装工業会宮崎県支部青年部が24年度活動報告と25年度活動目標をそれぞれ報告。総会に先立ち行われた講習会では、講師を務めた建設業労働災害防止協会宮崎県支部の花田愛一郎事務局長が、有害物質の取り扱いや熱中症対策を解説した。