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作業効率化、生産性向上へ活動 宮崎県土木施工管理技士会

      

▲写真は挨拶する河野会長、総会、表彰式の模様

 宮崎県土木施工管理技士会(河野与一会長)は5月9日、宮崎市内で2025年度「第34回通常総会」を開催した。総会では、24年度事業報告書及び収支決算書、25年度事業計画書案及び収支予算書案を原案どおり承認。総会に先立ち、全国土木施工管理技士会連合会及び宮崎県土木施工管理技士会の会長表彰も行った。

 挨拶で河野会長は、昨年度の取り組みとして、会員の技術力向上のための各種セミナーや講習会の開催、技術委員会による現場研修に加え、宮崎県公共三部及び工事検査課、技士会、その他の技術者を含めたワーキンググループで書類の簡素化に向けた協議を進め、今年4月にその成果が反映されたことを報告した。

 河野会長は、今年度も引き続き、更なる書類の簡素化に向けた関係者間の協議を継続するとともに、担い手不足や働き方改革の推進を念頭に、現場作業の効率化と生産性の向上が不可欠であると指摘。技士会として、積極的に活動を展開していく考えを示した。

 来賓祝辞では、国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所の大嶋一範所長(代理=田脇康信技術副所長)と宮崎県県土整備部の桑畑正仁部長(中原学次長)が挨拶。両氏ともに、建設産業が持続的に発展していくためには、人材の確保・育成や処遇改善が重要であるとして、そのための環境整備に努めていく考えを示した。

 議案審議では、24年度事業報告書及び収支決算書、25年度事業計画書案及び収支予算書案について審議を行い、いずれも満場一致で承認した。

 25年度の事業計画では、土木施工管理技士の技術力の維持及び向上を目的とした研修及び講習の開催、継続学習制度(CPDS)及びICTをはじめとする最新技術への取り組みを推進する。土木施工管理技士の社会的地位の向上のため、各種団体が開催するイベントへの協力や優秀技術者の表彰、国家資格の取得促進を図る。

 また、土木施工管理技士の業務改善を目的として、書類簡素化に関する協議や新工法・新技術に関する調査研究を実施するとともに、技術検定等に関する協力や監理技術者講習の運営を通じて、制度の普及を図る。このほか、土木施工監理技士に関する情報収集及び提供、情報誌の配布、ホームページによる情報発信に取り組む。

 このうち講習関係では、会員の施工技術の向上・研鑽を図るため、1級・2級土木施工管理技術検定受験準備講習会、施工管理技術研修会、コンクリート技術研修会、JCM特別講習会、特別セミナー、情報化施工及び安全管理等セミナー、ドローンスクール、監理技術者講習の開催などを計画している。

 さらに、組織基盤を強固なものとするため、土木施工管理技士の資格を有する未加入者の加入促進にも取り組むとした。

 一方、25年度の表彰事業では、全国土木施工管理技士会連合会の正会員及び優良工事従事技術者、宮崎県土木施工管理技士会の優秀技術賞の受賞者を表彰した。

 表彰受賞者は次のとおり(敬称略)。

〔全国土木施工管理技士会連合会〕
▽正会員の会長=河野与一(小林支部)
▽正会員の理事及び監事=長友俊美(都城支部)、藤川正守(前同)
▽正会員の職員=浜本和樹(日向支部)
▽優良工事従事技術者=甲斐傑(龍南建設)、守田浩之(桜木組)、緒方知弘(高山建設)、田中秀伸(旭建設)、中尾竜太(湯川建設)

〔宮崎県土木施工管理技士会〕
▽優秀技術賞=酒井勇輔(大和開発)、長谷川洋輔(龍南建設)、春山幸大(春山建設工業)、長友好崇(田村産業/宮崎市)、大生滉司(志多組)、福岡憲治(富岡建設)、梶原裕樹(木場組)、野口憂太(都北産業)、飯干真敏(大淀開発)、岩切賢治(首藤組)、西原勇樹(徳満建設)、川上康則(山本組)、谷之木靖広(緒方組)、西原愛一郎(前同)、西口雄二(内山建設)、尾前智一(相生組)、日野拓也(宮前建設)、若杉生男(旭建設)、松尾辰一(伊東建設)、塘信一(上田工業)、冨髙徹雄(冨高工業)、和田周子(竹尾組)。