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建設業就労者の減少に歯止めを 日南地区建設業協会

      

▲写真は挨拶する河野会長、総会、表彰式の模様

 日南地区建設業協会(河野直継会長)は4月25日、日南建設会館で2025年度の通常総会を開催した。総会では、24年度事業経過及び収支決算のほか、建設業の健全な発展や担い手の確保・育成、生産性向上への取り組みなどを盛り込んだ25年度事業計画案及び収支予算案などの各議案を原案どおり承認した。

 挨拶で河野会長は、昨年1月に発生した能登半島地震をはじめ、近年、全国各地で様々な大規模自然災害が頻発していると指摘。県内でも昨年8月の日向灘沖地震が各地で被害をもたらし、特に震度6弱を記録した日南市内では、地区によっては道路が通行不可能になるなどの影響があったと報告した。

 こうした状況を踏まえ、災害発生時に建設業者は地域の守り手として、最前線で復旧・復興にあたる必要があると強調。一方で、建設業界で就労者の減少傾向が続いている点についても言及し、「地元や関係各省と一体となって、課題の解決に努めていく」との考えを示した

 来賓挨拶では、宮崎県南那珂農林振興局の上村一久局長、日南土木事務所の後藤国彦所長、油津港湾事務所の脇田俊也所長、日南市の高橋透市長らが挨拶。

 その後に行われた表彰式では、長年にわたり協会理事を務めた浜田建設の濵田雄二取締役会長が役員表彰を受けたほか、永年勤続表彰を受賞した▽徳井孝俊氏(谷口重機建設)▽河野裕之氏(前同)▽関屋要氏(永野建設)▽戸井美香氏(大日建設)▽外山政樹氏(富岡建設)▽田中迅氏(前同)―に対して、表彰状と記念品が贈られた。

 議案審議では、事業計画や収支決算・予算などを承認。25年度の事業計画では、▽建設業の健全な発展▽担い手確保と育成対策の推進▽生産性向上への取り組み▽災害対応力の強化▽法令遵守の徹底▽協会への加入促進―などの重点事項のほか、自主活動や研修、表彰・会議等の開催に取り組むことを確認した。