宮崎県は、2025年度の「宮崎県地域づくり顕彰」の受賞者に、約20年にわたって大淀川の保全活動等に取り組む特定非営利活動法人大淀川流域ネットワーク(杉尾哲代表理事、宮崎市)など3団体を決定した。5月9日に県庁講堂で授賞式を行う。
地域振興に関して特に功績のあった個人及び団体を顕彰するもの。1996年に創設し、今回で30回目となる。24年度までの受賞者は、地域づくり大賞が13個人と7団体、地域づくり優秀賞が1個人と14団体、地域づくり奨励賞が5個人と55団体。
地域づくり大賞を受賞した大淀川流域ネットワークは、大淀川を昔の姿に戻すことを目指し、地域を巻き込みながら、環境保全や環境教育など幅広い活動を展開。保全活動の重要性や自然の豊かさの伝承に努め、郷土愛の醸成に貢献したことが評価された。
同じく大賞を受賞した特定非営利活動法人一滴の会(市野辰廣理事長、高千穂町)は、移住支援をきっかけとした住みやすいまちづくりを推進。移住相談はもとより、アフターフォローを丁寧に行うことで高い定住率につなげ、地域住民と移住者、多世代間の交流を促進し、住みやすい地域の造成に努めている。
このほか、地域づくり奨励賞には、紙芝居を通じて世代を超えた感性の育成と郷土愛の醸成に取り組む紙芝居まねきねこの会(久保田哲代表、都城市)を選んだ。