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災害時等に活用、炊出し調理器を寄贈 旭マルヰ

      

▲写真は贈呈式の模様

 県内各地でガス事業や電気事業、水関連事業、住宅設備・リフォーム事業などを展開する旭マルヰ株式会社(甲斐一光代表取締役社長、本社=門川町)は、同社が取り扱う炊出し調理器「ツインクッカー」を宮崎市に寄贈した。4月24日に宮崎市役所で贈呈式を行い、大平剛常務取締役が清山知憲市長に目録を手渡した。

 ツインクッカーは、2011年の東日本大震災を契機に開発されたLPガス専用の炊出し調理器。40㎝の羽釜と33㎝の寸胴鍋を備え、約100人分のご飯と汁物を同時に調理できる。同社は、東日本大震災の翌年から毎年、県内の市町村や病院、消防、社会福祉施設等に対して、ツインクッカーを寄贈している。

 24日に行われた贈呈式には、同社の大平常務と宮崎営業所の日髙大所長が出席。宮崎・佐土原の両営業所から1台ずつ、合計2台分の目録を清山市長に手渡した。

 これに対して清山市長は、「地域の防災力向上に大きく寄与する」として、同社に感謝状を贈呈。災害時に於ける避難生活が長期化した際の環境整備の重要性を強調し、「災害に対する備えの意識が市民の間で高まる中、災害時に力を発揮する炊出し調理器の寄贈はありがたい」として、これを有効的に活用する考えを示した。

 大平常務は、「災害時に避難生活を余儀なくされている方々に、避難所でも温かい料理を食べてもらいたい」と述べるとともに、ガスボンベとガスを接続する人員さえいれば、いつでも、どこでも使用できるツインクッカーを寄贈することで、「ガスの強みや良さを多くの方々に知ってもらえれば」と期待を込めた。

 今回寄贈したツインクッカーは、宮崎市総合体育館及び生目・高岡方面の指定避難所に配備し、平常時にも防災訓練や地域イベント等で活用する予定でいる。