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事業量の確保や防災対策に注力 都城地区建設業協会

      

▲写真は挨拶する長友会長、総会、表彰式の模様

 都城地区建設業協会(長友俊美会長)は4月22日、都城市内で2025年度の「通常総会」を開催した。総会では、24年度事業報告及び収支決算のほか、25年度事業計画案や収支予算案の各議案を原案どおり承認した。

 挨拶で長友会長は、都城志布志道路や国体関連工事、国土強靱化事業の進展等に伴い、昨年度の管内に於ける建設業況が堅調に推移した一方、今年度から厳しい状況が予想されるとして、新規事業の発掘や要望活動を展開していく必要があると危機感を募らせた。

 また、昨年1月に発生した能登半島地震に言及し、本県に甚大な被害を及ぼすことが予想される南海トラフ巨大地震に対応するため、協会として国や県、市町村等の関係機関と連携強化を図り、防災対策に注力していく考えを示した。

 議案審議では、25年度の事業計画案及び収支予算案などを原案どおり承認。25年度の活動方針として、国・県・市町の公共事業予算の動向に注視しつつ、地域防災計画や災害協定に基づき、関係各所と密接な連携を図るとともに、地域インフラの安定的な整備に寄与することで、地域から必要とされる建設業を目指すとした。

 これを踏まえた重点施策には、▽会員相互の信頼と融和団結、道義の高揚▽公共事業予算の持続的・安定的な確保・拡大の要望▽労働災害防止に向けた安全管理の徹底▽担い手確保・育成に向けた取り組みの推進▽研修会等を通じた技術力の向上▽交通事故防止の啓発▽河川工事に於ける濁水対策の徹底▽地域貢献活動の推進―などを掲げた。

 総会に先立ち行われた表彰式では、会員表彰と従業員永年勤続者表彰、技術優秀者表彰の受賞者(後述)の代表者に対して、長友会長が表彰状と記念品を贈呈。受賞者を代表して謝辞を述べた川田匠氏(匠)は、「今回の受賞を機に、地域社会発展のため、建設業界の担い手として、今後も研鑽し努力を重ねていく」と意気込みを語った。

 同日にはこのほか、都城地区建設業政治連盟や宮崎県土木施工管理技士会都城支部、都北地区建設事業協同組合の25年度通常総会も開催。24年度事業報告及び収支決算、25年度事業計画案及び収支予算案などの各議案を満場一致で承認した。

*表彰受賞者は次のとおり(敬称略)
▽会員表彰(入会15年)=秀栄建設、匠、ヤマゲン建設、秀峰建設、克栄建設、平塚綜合開発、吹上産業、下森建装、辰己建設、谷口建設、吉國建設、北清緑建、丸和、上田建設、末永建設、大興建設、田中産業、江平建設、押領寺工務店、田ノ上建設、福留建設、曙建設、上原林業、叶工業、国分建設、中原建設
▽従業員永年勤続者表彰=中山伊知郎(大淀開発)、海北建一(前同)、髙山洋介(前同)、瀬尾完太(前同)、下村千帆(丸宮建設)、肱岡茂(吉原建設)、東森明(前同)、戸高貴弘(前同)、椿原寛晃(前同)、紙屋沙枝(桜木組)、田鍋久時(匠)、川添貴光(前同)、坂下直也(前同)、木原栄隆(前同)
▽技術優秀者表彰=[1級土木施工管理技士]坂上益代(南星建設)、濵田真至(都北産業)、野口憂太(前同)、大神俊之(丸宮建設)、湯地尊人(前同)、田中真二(田中工業)、中原義貴(藤誠建設)、[1級建築施工管理技士]谷口俊彦(丸宮建設)、竹下健太郎(吉原建設)、仁科勇希(前同)。