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25年度は設計業務を実施 赤谷中央広場町営住宅

 五ヶ瀬町は、人口減少対策の一環として、現在、駐車場としてのみ利用されている赤谷中央広場(町有地)に町営住宅を建設する。計画では、単身用2棟(8部屋)と世帯用3棟(5部屋以上)を整備する方針で、店舗として利用可能なスペースやコワーキングスペースも設置する。概算事業費は約3億円。2025年度に設計業務を行う。

 今年3月現在、町が管理している町営住宅は、公営住宅44戸、特定公共賃貸住宅12戸(うち単身用4戸)、へき地教職員住宅36戸、一般住宅31戸。昭和後期から平成中期に建設されたものが多く、耐用年数を超えている住宅も存在する。こうした中、少子高齢化の影響により、町の人口は2月末時点で約3200人まで減少している。

 人口減少対策の一環として、住居不足による町外への人口流出を抑制し、また、町外からの転入時に於ける住居確保を目的として赤谷中央広場に町営住宅を建設する。人口減少対策という目的を勘案し、所得による入居制限のない一般住宅を整備することとし、入居希望者それぞれのニーズに対応するため、世帯用と単身用の住宅を整備する。

 町がまとめた事業計画書によると、単身用2棟と世帯用3棟(いずれも2階建)を整備する考え。単身用は8部屋、世帯用は5部屋以上を確保し、店舗として利用可能なスペースやコワーキングスペースを設置する。建設予定地には、既存の商店や集会所が存在することから、駐車場及び公園的活用ができるスペースも確保する。

 現時点の概算事業費は2億9921万6000円で、内訳は設計が569万6000円(284万8000円×世帯用・単身用2タイプ)、建設工事が2億6352万円(5270万4000円×5棟)、外構工事が3000万円を見込む。財源には、公共施設等整備基金及び過疎債を活用する見通し。

 事業スケジュールによると、25年度に施設整備に係る詳細設計及び配置検討を行う。26年6月~12月に単身用2棟の建設工事を行い、27年1月から単身用の入居募集を開始。世帯用3棟の建設工事を27年6月~12月に行い、28年1月から世帯用の入居募集を開始する。28年4月に外構工事を行い、事業を完了する。