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新規技能者の育成確保など推進へ 日南建築業協会

       

▲写真は挨拶する中村会長、総会の模様

 日南建築業協会(中村幸司会長)は4月18日、日南市内で2025年度「第37回通常総会」を開催した。総会では、24年度の事業経過及び決算報告のほか、受注機会の拡大や地域建築業の健全な発展、新規技能者の育成・確保、労働環境の改善、労災防止の強化などを盛り込んだ25年度事業計画案などを原案どおり承認した。

 総会で挨拶に立った中村会長は、極端な少子化で若年層の確保が一層難しくなる一方、超高齢化に伴い、熟練技術者の退職が加速していくと指摘。建設業界に於いては、その影響が他業種よりも厳しくなることが予測されるとして、人手不足の解消のためにも、業界の未来を担う若者に対して、魅力発信を続けていく必要があると指摘した。

 また、協会として、長期的な視点で人材確保や技術者の育成、ICT及びドローンを活用した業務の効率化などに取り組むことを約束。「課題の解決には会員の力が必要不可欠。スムーズな協会運営の実現のためにお力添えをお願いしたい」と協力を呼び掛けた。

 議案審議では、24年度の事業経過及び決算報告、25年度事業計画案及び予算案を慎重に審議し、いずれの議案も満場一致で承認可決した。

 このうち、25年度の事業計画に関しては、▽公共事業の受注機会の拡大及び適正価格での受注に向けた要望活動▽限りある人材の有効活用と新規技能者の育成確保▽ボランティア活動の実施―に加え、長時間労働の是正や現場の処遇改善及び環境整備、安全パトロールの実施、安全管理のための講習等に取り組むことを確認した。