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新法施行をビジネスチャンスに 資源循環協会県央支部

      

▲写真は挨拶する山下支部長、表彰式、総会の模様

 一般社団法人宮崎県産業資源循環協会県央支部(山下栄支部長)は4月17日、宮崎市内で2025年度「第13回通常総会」を開催した。総会では、24年度事業報告・収支決算、25年度事業計画案・収支予算案などを原案どおり承認した。

 挨拶で山下支部長は、昨年に発生した日向灘を震源とする地震や年始に発生した地震などに言及。国が見直した南海トラフ巨大地震の被害想定や発生確率の上昇を受け、災害への備えはもとより、協会及び支部として、有事の際には災害廃棄物処理等の協定に基づく自治体との連携を密に行う必要があると指摘した。

 また、新たに施行された再資源化事業等高度化法に関連して、「産業廃棄物処理業が資源循環業へ移行するタイミング」とした上で、各社がアンテナを拡げ、情報を共有しながら、ビジネスチャンスとして捉えてもらうよう呼び掛けた。あわせて、一層の組織力の強化を図るため、行政機関と連携し、会員の拡大に努める考えも示した。

 来賓挨拶では、宮崎県高鍋保健所衛生環境課の鳥取部和弘課長と宮崎市環境部の岡部卓朗部長が挨拶。産業廃棄物の適正処理やリサイクルなどの活動に感謝の意を示し、今後も未来の子ども達に誇れるみやざきの環境づくりに向けた相互理解と協力を求めた。

 表彰式では、優良事業所表彰を受賞した3社、優良従事者表彰を受賞した6人に対して、山下支部長から表彰状と記念品が贈られた。

 議案審議では、24年度事業報告及び収支決算、25年度事業計画案及び収支予算案などを原案どおり承認。25年度の事業計画では、産業廃棄物の適正処理対策に関する要望などのほか、資質向上研修会の開催や産業廃棄物の不法投棄防止啓発及び撤去作業の実施、関係機関及び他団体との意見交換を通じた連携に取り組むことを確認した。

 当日はこのほか、25年度の「資質向上研修会」も開催。産業廃棄物の適正処理(宮崎県高鍋保健所衛生環境課=甲斐浩太郎技師)、宮崎市における産業廃棄物処理及び監視指導の取り組み(宮崎市環境部環境指導課=谷口和弘主幹)をテーマに、講師がそれぞれ説明を行った。

 表彰受賞者は次の通り(敬称略)。
▽優良事業所=喜楽鉱業宮崎営業所、ニシコー宮崎営業所、南九州有機産業
▽優良従事者=本田竜二(宮崎環境保全公社)、中野道広(塩川産業)、土井沙織(前同)、久保田一雄(伸洋土木)、原口眞二(テクニカル・キナイ)、河野裕樹(山下商事)。