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操作方法や留意点など再確認 排水ポンプ車操作訓練

      

▲写真は訓練の模様

 国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所は、4月16日に宮崎市役所前の大淀川河川敷で排水ポンプ車の操作訓練を実施した。訓練には、同事務所と災害時等の応急対策工事等に関する基本協定を締結した8社から約30人の技術者が参加。排水ポンプ車を操作する際の留意点や操作の方法などを確認した。

 排水ポンプ車の操作訓練は、梅雨の集中豪雨や台風等による洪水が起きやすい出水期に備えて、毎年この時期に同事務所と災害時等協力会社が行っているもの。現地には、吐出量60㌧の排水ポンプ車を準備し、同車両のメンテナンスを請け負うクボタ環境エンジニアリング株式会社の担当者が訓練の講師を務めた。

 訓練では、車両に備え付けている各種器具や工具、出動前に行う発電機の動作確認について説明を行ったのち、実際に参加者が制御盤のスイッチやダイヤルを操作して、投光器や発電機、水中ポンプを稼働させる方法を確認。また、水中ポンプをフロート(浮き輪)やホース、係留ロープと接続する方法を実演した。

 説明の中では、発電機と車両の燃料を使用することで、最大14時間の連続稼働が可能であることを紹介するとともに、警告ランプが点灯した場合の対処方法や、制御盤からホースの設置箇所が死角になる場合には監視人を配置するなどの注意事項も確認した。

 宮崎河川国道事務所では現在、排水ポンプ車8台を配備しており、昨年の台風10号では全ての車両が対応にあたったという。同事務所の中島貴史事業対策官は、「訓練を通じて定期的に操作方法等を確認しておくことが重要」としたうえで、「地域の安全・安心を守るために協力をお願いしたい」と参加者に呼び掛けた。

 宮崎河川国道事務所は、同様の訓練を5月16日に都城地区、23日に高鍋地区でそれぞれ行う予定。延岡河川国道事務所も、4月24日に延岡市大貫町の五ヶ瀬川市民緑地で排水ポンプ車の操作訓練を実施する。