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山田小にミニチュア砂防ダムを寄贈 都城建協女性部ら

      

▲写真は寄贈式、ミニチュア砂防ダム、設置作業の模様

 都城地区建設業協会女性部と国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所、株式会社志多組は、都城市立山田小学校にコンクリート製の「ミニチュア砂防ダム」を寄贈した。3月4日に関係者が同校を訪ね、正門から入ってすぐの位置に、日付と学校名が入った幅約1m、高さ約30㎝、重さ約100㎏のミニチュア砂防ダムを設置した。

 寄贈したミニチュア砂防ダムは、昨年12月に都城地区建設業協会女性部が同校で行った出前授業と体験学習で生徒達が作成したもの。志多組が山田町内で施工する平山川砂防堰堤工事(宮崎河川国道事務所発注)の現場を同校の4~6年生約50人が訪ね、体験学習の一環として、スコップを使って型枠にコンクリートを流し込んで作成した。

 寄贈式には、出前授業で講師を務めた宮崎河川国道事務所の「砂防博士」こと永野瑶樹さん、同じく「現場博士」こと具志堅光宙さん、都城地区建設業協会女性部の宮島百合子部会長、志多組の永田広文さんら関係者が駆け付け、完成したミニチュア砂防ダムを披露。初めて完成品を見た生徒達は、実際に触って感触を確かめるなどしていた。

 学校関係者は、「卒業した後でも、学校を訪ねてミニチュア砂防ダムを見るたびに、当時を思い出すことができる。生徒達の一生の思い出になる」と話した。志多組の永田さんは、「子ども達が喜んでくれるのが一番。自身が携わった作業が実際にカタチとして現れることで、ものづくりの楽しさを感じてもらえれば」と話した。

 女性部の宮島部会長は、体験学習の延長として、ミニチュア砂防ダムを寄贈したことによって、建設業が「命を守り、地域を守る仕事」であることを生徒達に再認識してもらうとともに、「建設業に興味や関心を持つきっかけになれば」と期待を込めた。