▲写真は発表会の模様
公益財団法人宮崎県建設技術推進機構は2月28日、宮崎県企業局庁舎の県電ホールで2024年度「宮崎県新技術発表会」を開催した。発表会には、県内建設業者や建設コンサルタント業者、行政の技術系職員ら約40人が参加。宮崎県新技術等活用促進システムに掲載されている新工法や新製品について、理解と見識を深めた。
発表会は、新技術等活用促進システムに掲載されている工法や製品等を紹介し、新技術の活用促進を図ることで、更なる開発及び登録を促すために開催しているもの。事前に応募があった12社が新工法及び新製品等に関するプレゼンテーションを行った。
このうち、宮崎市の株式会社共立電照は、優れた耐久性や蓄電効率を有するソーラー充電式LED街路灯「恵みの光」の特長や導入実績を紹介。ソーラーパネルの金具を改良した「台風対策強化版」や、運送コストの削減に努めた「分割型」も紹介した。
同じく大和物産株式会社は、鋼矢板引き抜き時の周辺地盤への影響を軽減する「土留部材引抜同時充填注入工法(GEOTETS工法)」の特長として、地中障害物として残留しないことや、コスト等の面で従来工法より優れていることを紹介した。
延岡市の旭有機材株式会社は、トンネル掘削時の止水・減水材として開発した「Stronger」が、水と接触することで発泡固結し、早期に強度を発現する特性を活かし、地質や湧水による掘削予防、切羽作業の安全性確保に繋がることを解説した。
このほか、タブレットを用いた橋梁の点検作業でコストや時間の削減を図る「アレリオ橋梁点検システムver2」(株式会社ソラサポ8)、生コン内に混入したバクテリアの代謝作用で、構造物のひび割れを自己治癒し、長寿命化に寄与する「バジリスクHAを用いたプレキャストコンクリート製品群」(株式会社ヤマウ)について発表があった。
会場ロビーでは、プレゼン企業を含む11社が展示ブースを出展し、説明を聞きに来た参加者に新工法及び新製品の概要や特長などをPRした。
その他の発表企業と新工法等は次のとおり▽一般社団法人イージースラブ橋協会=イージーラーメン橋▽アルファペイント株式会社=セレクトコートさび鉄構造物リニューアル工法▽日本サミコン株式会社、株式会社ジェイアール総研エンジニアリング=SSI工法▽太陽工業株式会社=コンクリートキャンバス工法▽日新産業株式会社=イースターマット(自然浸入促進型植生マット)▽株式会社エフイ石灰技術研究所=Fe石灰改良基礎工法▽株式会社プロテックエンジニアリング=スロープガードフェンス工法。