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舗装工事の工程など学ぶ、宮工で出前講座 F・C

      

▲写真は出前講座の模様

 建設産業の魅力を若者に知ってもらおうと、株式会社F・C(山下晃司代表取締役)は3月11日、県立宮崎工業高等学校の建築科2年生を対象とした出前講座を開催した。測量業務に携わる専門家の講話や実習体験を通じて、参加した37人の生徒は、働くことの意義を学び、仕事に対する理解や興味を深めた。

 同社では、建設系の学科等で学ぶ学生を対象として、定期的に出前講座を開催。座学や機材を用いた体験を通じて、測量の仕事をわかりやすく伝えている。今回は、生徒達が将来の職業を選択する際の判断材料になればとの思いから、出前講座を開催した。

 冒頭の挨拶で山下社長は、自身の高校時代を振り返り、将来へ漠然とした目標しか持っていなかったことを説明。早いうちから目標意識を持って行動する重要性を説いた。また、吉田松陰の言葉を引用し、夢を持つことが成功に繋がるとして、「様々な学びに触れることで視野を広げ、自身の未来に向けて夢や目標を持って」と呼び掛けた。

 座学では、地質調査や根入れ長測定、平板載荷試験について、動画を使ってわかりやすく解説。受講した生徒はメモを取るなどして熱心に講師の話に聞き入っていた。

 場所を移して行われた実習体験では、宮崎県の新技術活用システムに登録されているリチウムバッテリー式LED投光器「フラワーライト」をはじめ、工事用信号、縦型UD電光板、ソーラー式監視カメラシステム「みるかめくん」などを体験。このほか、同社として初めて、舗装工事の全工程を学ぶ見学会も行った。

 生徒達は、初めて触れる工事現場を興味深く観察するとともに、緻密で繊細な技術を目の当たりにし、歓声を上げていた。

 午後からは、同社が保有する路面性状計測車「メジャーロードカー」やハンディプロファイラー「するする君」などを紹介。生徒達は、計測車に試乗して作業を体験したほか、するする君を使って、路面の縦断形状や平坦性、凹凸形状の測定を行った。実際に作業することで、生徒達は測量の面白さや重要性などを体験しながら学んだ。