木城町は、西日本電信電話株式会社宮崎支店及びエヌ・ティ・ティテレコン株式会社九州支店と「水道スマートメーター実証実験の実施に関する協定」を締結した。電子式水道メーターと通信端末を活用した遠隔検針のほか、漏水警報機能や水不使用警報、水使用状況の情報を活用し、独居高齢者の見守りサービスへの応用を検証する。
地方自治体に於ける公共施設や道路・水道等のインフラ整備に係る事業費は増加傾向にあり、事業に携わる人材についても慢性的な不足が課題となっていることから、こうした課題の解消に向けて、DX化の推進による業務の効率化が急務となっている。
今回の協定では、上水道関連業務のDX化に向けて、通信端末と集中監視システムを活用した水道メーターの遠隔検針について実証実験を行うとともに、見守り機能を活用した高齢者の見守りを行い、安心して暮らせる社会の実現可能性も検証する。
具体的には、エヌ・ティ・ティテレコン製の通信端末と電子式水道メーターを接続し、集中監視センターを介して、木城町役場で水道メーターの遠隔検針を実施。また、漏水警報機能を活用し、蛇口の閉め忘れ等のトラブルの早期発見の可能性も期待できることから、業務の稼働削減や住民サービスの向上について、定量的な効果測定を行う。
また、水不使用警報や水使用状況の情報を用いることで、独居老人の見守りサービスへの応用が期待できることから、実証実験を通じて見守りサービスへの適用についても効果測定を行う。
こうした実証実験を通じて両社は、遠隔検針による業務効率化の効果を定量的に評価するとともに、通信端末を通じて収集されるデータを活用した見守りサービスへの適用など、住民サービスの向上に向けたDXの推進などを検討するとしている。