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中学生に建設業の魅力PR、現場見学会 宮崎建協

      

▲写真は見学会の模様

 一般社団法人宮崎県建設業協会は12月19日、鵬翔中学校の生徒を対象とした現場見学会を開催した。参加した同校の1年生80人が、松本建設株式会社が施工する建設現場で最新技術や工事の進め方を学び、建設業に対する理解と認識を深めた。

 宮崎県建設業協会では、建設産業の健全な発展や担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図ることを目的に、若年者の入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。高校生等を対象とした出前講座や現場見学会、インターンシップなどに取り組んでいる。

 見学会は、松本建設が施工する「小丸川北山地区築堤工事」の現場で開催。開会挨拶で国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所の石村勇樹氏は、今回の体験を通じて、建設業への入職も選択肢の一つとして考えてもらうよう、生徒達に呼び掛けた。

 その後、松本建設土木部の橋口誠施工部長や中島真一管理部長が、工事の目的や具体的な工事内容、工事全体の流れなどを説明。3次元で出来形管理を行うなど、最新の技術を活用しながら、現場の生産性向上を図っていることを紹介した。

 コマツ宮崎株式会社が協力した試乗体験では、ICT搭載のバックホウに生徒達が試乗。同社営業本部ソリューション推進グループの岩永亮氏と横山滝馬氏が、ICT建機と通常建機の違いを説明し、操縦者の負担軽減や安全性向上といったメリットを紹介した。

 見学会に参加した生徒は、「力仕事だと思っていた建設業だったが、最新の技術が導入されていて驚いた。建設業に興味が湧いた」と話した。同校の久保直樹教諭は、「当たり前のように送っている普段の生活は、様々な人達の働きによって支えられている。視野を広く持ち、今後の進路選択に活かしてもらいたい」と話した。