11月18日は「土木の日」。道路や河川など社会資本整備の重要性を認識してもらうとともに、土木技術及び土木事業に対する理解を深めてもらうことを目的に、全国各地で土木に関するイベントが催されている。宮崎県内では、各地区の小学校で、土木に関する出前講座やふれあい体験、校内のボランティア活動を実施している。
■日向地区
日向地区の土木の日イベントは11月19日、日向市立日知屋小学校で行われた。同校の5年生30人を対象に、出前講座や体験学習を行ったほか、宮崎県造園緑地協会日向支部や日向造園緑花組合が校内の環境美化奉仕活動に汗を流した。
出前講座では、宮崎県日向土木事務所の担当者が、11月18日が土木の日の由来について説明。土木の仕事が、皆が安全で快適に暮らし、災害から生活を守るため、道路やトンネル、港や公園、堤防やダムなどを造っていることを解説した。
また、宮崎県測量設計業協会日向支部、日向地区建設業協会、宮崎県造園緑地協会日向支部、延岡河川国道事務所、日向市の担当者が、仕事の内容や魅力を紹介した。
体験学習では、関係団体協力のもと、照明車の操縦やパトロールカーの見学、ドローンの操縦や測量体験、重機の操縦体験やポケモン釣り、高所作業車への試乗やレンガと砂を使ったアーチ橋造りに挑戦。校内では、宮崎県造園緑地協会日向支部と日向造園緑花組合が樹木の剪定作業を行った。
イベントに参加した生徒は、「ドローンの操縦は初めてで難しかった」「土木がより良い暮らしのために頑張っていることを知って、土木に興味がわいた」などと話した。
▽参加団体=国土交通省延岡河川国道事務所、日向土木事務所、日向市、北部港湾事務所、日向地区建設業協会、宮崎県測量設計業協会日向支部、宮崎県造園緑地協会日向支部、日向造園緑花組合。
■延岡地区
延岡地区の土木の日イベントは11月26日、延岡市立岡富小学校で同校の6年生71人を対象に、土木に関する出前講座や体験学習を行った。国土交通省九州地方整備局延岡河川国道事務所の担当者が出前講座を行ったほか、建機試乗や測量など土木とのふれあい体験を楽しんだ。
出前講座では、土木が地形に合った工事の進め方を考え、空気や水、生き物が暮らす場所を汚さないように気を付けて、皆が気持ちよく暮らせる街を造っていることを説明。「土木の仕事は皆の生活を守るやりがいのある仕事。少しでも興味や関心を持ってもらえれば嬉しい」と話した。
一方、宮崎県延岡土木事務所の担当者は、土木学会が作成した「防災・減災」をテーマとするポケドボカードゲームの遊び方を説明し、生徒達は楽しみながら防災の仕組みを学んだ。
体験学習では、照明車の操縦やパトロールカーの見学、測量機器を使った距離・高さの測定、ドローンのデモ飛行観賞、コンバインドローラーの試乗、バックホウによる魚釣りに挑戦した。
参加した生徒は、「いろんな人が協力して土木の仕事をしていることが分かった」「体験してみて楽かったので、土木の仕事もしてみたいと思った」などと笑顔で話した。
▽参加団体=国土交通省延岡河川国道事務所、延岡土木事務所、延岡市、延岡地区建設業協会、宮崎県測量設計業協会延岡支部。
■西臼杵地区
西臼杵地区の土木の日イベントは11月28日、五ヶ瀬町立坂本小学校で行われた。同校の全校生徒24人を対象に、土木に関する出前講座や体験学習を行い、生徒達は楽しみながら土木に対する理解と興味を深めた。
土木に関する出前講座では、宮崎県西臼杵支庁の担当者が、土木の日の由来や土木の仕事を紹介。道路や橋、ダム、堤防などの公共施設等を造る・直す・守るとともに、住みやすい安心・安全なまちづくりのために土木の仕事があることを説明した。
体験学習では、パトロールカーの見学や高所作業車への試乗、バックホウを使った模型の魚釣りや棒倒さないゲーム、レンガと砂を使ったアーチ橋造り、測量機器での距離当てゲームに挑戦した。生徒たちは、初めて触れる重機や機器に興味を示し、楽しみながら土木とふれあった。
参加した生徒は、「危険なお仕事だけど、私達のためにお仕事をしてくれて嬉しい」「重機の体験が楽しかったので、土木の仕事もいいなぁと思った」などと笑顔で話した。
▽参加団体=西臼杵支庁、国土交通省延岡河川国道事務所、高千穂地区建設業協会青年部、宮崎県測量設計業協会西臼杵支部。