▲写真は訓練の模様
都城市の都北産業株式会社(堀之内秀樹代表取締役)は11月2日、都城市山田町のかかしの里で、大規模災害の発生を想定した「炊き出し訓練」を開催した。同社の従業員やその家族ら155人が参加し、真剣な表情で訓練に取り組む姿が見られた。
各地で自然災害が頻発している現状を踏まえ、有事の際に迅速な復旧態勢が取れるよう、毎年取り組んでいるもの。同社は、災害時に地域住民を社屋に受け入れる体制を関係機関と確約しており、200人分の非常食等を用意している。
訓練では、会場に設営された現場のパネル写真を用いながら、同社の現場技術者が工事の概要等を説明。年間を通して実施した地域貢献活動等の取り組みも紹介した。
続いて、災害時に物資が少ない中での非常食の準備方法や被災者の搬送方法を担当者が解説。現場にある手押し車を利用したお米の炊き方や長椅子を用いた怪我人の搬送方法などを学んだ。炊き出し訓練で使用した250食分の非常用米は、懇親会時に配られた。
主催者を代表して挨拶に立った久保幸蔵代表取締役専務は、企業として日頃からお世話になっている地域への恩返しが重要な使命の一つであると訴え、奉仕活動や緊急時における迅速なインフラ復旧などを通して、地域に恩返しする考えを示した。
久保専務は、災害発生時の心構えにも言及。知恵を最大限に使い、現場にあるもので臨機応変に対応することが重要と述べたほか、まずは自身の命を第一に考え、その後、他者の救助を行うことが結果的に多くの命を救うことに繋がると話した。
訓練後には、パークゴルフ大会や懇親会が行われ、参加者はスポーツや会食を通じて、親睦と交流を深めた。