▲写真は実証テストの模様
インフラ構造物の点検業務等を展開する株式会社FOF(児玉玲子代表取締役)は10月25日、圏外エリアでも活用できる小型衛星通信システムを活用したドローンのリアルタイム中継に関する実証テストを行った。
以前から災害現場等におけるドローンのリアルタイム中継に取り組んでいた同社は、山間部など電波状況が悪く圏外エリアでの現状把握に時間を要していた課題解決の手法として、今回のシステム活用による実証テストを行った。
テストは、通信が圏外エリアとなる宮崎市田野町の山間部において、小型衛星通信システムと連携したドローンを飛行させ、同社事務所を遠隔地の中継場所とする環境を設定。現地と事務所のそれぞれ担当者がテレビ会議システムを使って連絡を取りながら、事務所の指示のもと現地でリアルタイムにドローンが稼働する映像を確認することができた。
同社の渡辺瑛司事業部長は、「遠隔地から危険な災害現場の状況をリアルタイムで把握することで、より安全で迅速な現場復旧に貢献できる仕組みになれば」と話す。