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ゆめパークで中学生が塗装を体験 宮崎市塗装業協会

      

▲写真は塗装体験の模様

 宮崎市塗装業協会(平原勝利会長)は10月30日、体験型進学就職イベント「学校版ゆめパーク」の一環として、宮崎市立清武中学校で塗装に関する体験学習を行った。1年生約60人を対象に、建物や構造物を長く、綺麗に保つために塗装が果たす役割を学んだほか、会員企業の技能者の指導のもと、実際に塗装作業を体験した。

 ゆめパークは、市内の中学生を対象に、仕事内容や学びの体験等を通して地元企業や学校を身近に感じてもらうことで、地元への進学・就職に繋げることなどを目的に2017年度から宮崎市が実施しているもの。23年度から、キャリア教育との連携を深めるため、出展する企業・学校・団体等が各学校で職業体験を行っている。

 当日は、普及委員会の若松浩二委員が座学の講師を務め、塗装の目的が美観向上や経年劣化の防止、気候の変化から建物を守ること、防カビや防錆といった特殊機能の付与であることを説明。塗料の種類や使用する道具、塗装作業の一連の流れを紹介するとともに、「実際に体験して建物を綺麗にする楽しさを学ぼう」と呼び掛けた。

 塗装体験では、会員企業から参加した約20人の技能者の指導のもと、校内の靴置場や渡り廊下、たまりスペースの下塗りに挑戦。生徒達は、刷毛の持ち方や塗り方、ローラーで均一に塗料をのばす手法について技能者から説明を受けながら、劣化した壁を丁寧に塗り上げた。参加した生徒は「楽しかった」などと感想を述べた。

 平原会長は、「建設業にも様々な職種があるが、『塗装』という仕事があることをまずは知ってもらいたい。今回の体験を通じて、塗装の楽しさを学び、興味や関心を持ってもらえれば」と期待を込めた。