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担い手確保・育成へ、都城農高で出前講座 F・C

      

▲写真は出前講座の模様

 県内外で広く事業展開するF・Cグループ(山下晃司代表取締役)は、10月29日に県立都城農業高等学校で出前講座を開講した。出前講座は、担い手の確保・育成や将来を担う若年層の知識及び技術の習得に役立ててもらおうと、定期的に開催しているもの。今回は、農業土木科の生徒41人を対象に講義や実習を行った。

 座学では、測量や警備を中心としたグループの事業内容を説明。車載型レーザーカメラを地面に照射しながら走行することで自動的にデータを取得することができる「メジャーロードカー」を紹介し、人員を必要とせず、交通規制も不要で、測定と同時に独自ソフトによる自動解析を行い、数百㎞の距離を1日で調査できることを解説した。

 さらに、高精度な計測が可能で、品質及び安全性も向上。最高時速80㎞で同時に5項目の測定を行うことができ、計測時間を大幅に短縮し、省力化と効率化も実現できると説明。独自の自動解析ソフトを活用することで、解析に必要な人件費が低減でき、経済性も向上するとともに、人員を配置しないことで安全性も確保できると話した。

 屋外で行われた実習では、座学で紹介した「メジャーロードカー」のほか、大型の機械なしに、簡単にわだち掘れや平坦性、距離を計測できるハンディプロファイラ「するする君」、3Dスキャナによる計測実演、ドローン操縦などに挑戦。生徒達は後学に活かそうと、熱心に作業に取り組んだり、積極的に質問を行うなどしていた。

 F・Cグループ広報担当の河野氏は、「日常生活の中で専門の機材に触れる機会は少ない。出前講座を通して様々な機械について学び、これに触れることで、建設業に少しでも興味を持ってもらえれば」と期待を込めた。