ものづくりの楽しさや大切さを広く県民に知ってもらおうと、宮崎県と宮崎県技能士会連合会、宮崎県職業能力開発協会は11月15日と16日の2日間、宮崎市の大型商業施設で「第43回技能まつり」を開催した。県内の技能士会などが体験コーナーを設置し、買い物客や親子連れにものづくりの魅力を伝えた。
宮崎県鉄筋業組合は、手作業や電動工具で鉄筋の結線・切断体験を行う体験コーナーを設置。型枠技能士会は、L型擁壁型枠の組立体験コーナーを設置した。塗装技能士会は、塗料を使って動物を模したミニチュア植木鉢を好きな色に塗り上げる体験コーナーを設置し、受け付けには順番を待つ親子連れが長い列を作った。
宮崎県造園技能士会は、植物と流木、石、苔を自由に組み合わせるミニ箱庭の作成体験を実施し、大人から子どもまで幅広い年代が参加した。宮崎県板金工業組合は、銅板による一文字・折り鶴作成体験コーナーを設置し、広告美術技能士会は、カッティングシートを使ったクリスマス装飾品の作成体験コーナーを設置した。
このほか、左官技能士会は壁塗り材を使ったコテ絵の作成体験、宮崎県屋根工事組合連合会は干支がわらの製作体験を実施。とび技能士会は大勢の来場者を前に、梯子乗りとまとい振りの実演を披露した。
宮崎県鉄筋業組合の山路修理事長は、「鉄筋は完成後には見えなくなる仕事だが、こうした技術があって建物や構造物の安全・安心が確保されていることを、子ども達をはじめ多くの方々に知ってもらえれば」と話した。