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造園部門に植木福太郎さん出場 第33回技能グランプリ

      
▲写真は植木さんと出展したブース

 厚生労働省と中央職業能力開発協会、一般社団法人全国技能士会連合会が主催し、2026年2月27日~3月2日にインテックス大阪などで開催される第33回「技能グランプリ」の造園部門に、宮崎県造園技能士会会員の植木福太郎さん(㈱橘緑地建設)が出場する。植木さんは、「出るからには上を目指したい」と意気込みを語る。

 技能グランプリは、熟練技能士が年齢に関係なく、技能の日本一を競い合うもの。特級、1級及び単一等級を取得した技能士の一層の技能向上を図るとともに、その地位の向上と技能尊重気運の醸成に資することなどを目的として、1981年に第1回大会を開催した。2004年度の第23回大会から隔年で実施している。

 今大会の競技職種は30職種で、建設部門は「造園」のほか、石工、建築大工、かわらぶき、畳製作、建築配管、プラスチック系床仕上げ、カーペット系床仕上げ、壁装、タイル張りを実施する。優勝者には、内閣総理大臣賞や厚生労働大臣賞が贈られる。

 造園部門では、同じ支給材料を使用し、2日間をかけて横4m×奥行3mの区画内に自由な発想で庭をつくり、熟練技能士が技とデザイン力を競う。見る人が心和む、より自然に近い景観になるよう、樹木や石に関する深い知識、空間構成力やデザインセンスから、それらを表現するための施工技術までの様々な要素が求められる。

 技の数だけ庭があり、同じ支給材料を使っても、出来上がる庭はひとつとして同じものはない。作品ごとに異なる材料の活かし方や多彩な造園技法が競技のポイントであり、見どころのひとつ。創造性、デザイン性とともに、テーマやコンセプトが的確に表現されているかもポイントとなる。

 植木さんは、11月2日に宮崎県庁で行われた「美しい宮崎づくり」のつどいにブースを出展。来場者が「映える」写真を撮影できるよう、こまめに霧吹きで作品に潤いを与えながら、足を止めた来場者と気さくに会話を交わしていた。植木さんは「造園はやればやるほど味が出る仕事。こうした魅力も広く知ってもらいたい」と期待を込めた。