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宮農生が建設産業を学ぶ、職業体験会を開催 宮崎建協

      
▲職業体験会の模様

 一般社団法人宮崎県建設業協会は11月13日、宮崎県建設技術センターで県立宮崎農業高等学校の生徒を対象とした「建設産業職業体験会」を開催した。環境工学科の1年生約20人が、建設業の仕事や現場の安全管理、レーザー測量、橋梁等で用いられるPC鋼材の仕組みを学んだほか、吹き付け塗装やドローンの操縦に挑戦した。

 建設産業職業体験会は、若年者を中心とする建設産業の担い手の確保・育成に向けた取り組みの一環として開催したもの。会場となった宮崎県建設技術センターのほか、出展事業者として▽株式会社緒方塗装▽株式会社親協▽佐多エンジニアリング株式会社▽株式会社東浜興業▽株式会社矢野興業▽株式会社緒方組―の6社が協力した。

 オリエンテーションでは、宮崎県建設技術センターの蕪美知保センター長が、即戦力となる土木建設エンジニアを短期集中で育成する産業開発青年隊を紹介。全寮制による集団生活を通して、社会人としての資質を育むみながら、実践的な講義や実技で土木建設に必要な技術・知識を学び、多くの資格を取得できることを説明した。

 蕪センター長は、志を同じくする隊員同士が寝食を共にし、励まし合いながら勉学に励む青年隊のスタイルが、皆で協力して一つのモノを造り上げる建設現場と同様であることを説明。企業から派遣された隊員も多数在籍していることなどを説明し、「青年隊も将来の選択肢として考えてみて」と生徒達に呼び掛けた。

 職業体験会では、生徒達が6つのグループに分かれて、各事業者のブースに移動。親協と矢野興業のブースでは、レーザを用いた測量の仕組みについて実機やタブレットを用いて解説したほか、生徒達がドローンや機器の操作に挑戦した。緒方塗装のブースでは、塗料を混ぜて指定された色を作り出す調色やスプレー塗装を体験した。

 東浜興業のブースでは、雨天のため予定していた重機体験が行えなかったため、急遽、コミュニケーションを身に付けるためのサイコロトークを行い、生徒からの質問に担当者が応じた。緒方組のブースでは、VRゴーグルを使った事故の疑似体験やヒヤリハット事例集クイズを行い、施工管理に求められる安全管理の大切さを学んだ。

 また、佐多エンジニアリングのブースでは、実際の材料を使用しながら、プレストレストコンクリート橋におけるPC鋼材の役割などについて説明を受けた。宮崎県建設業協会の有馬コーディネーターは、「職業体験会を通じて、建設産業に様々な職種があること、地元企業の魅力などを発見してもらえれば」と期待を込めた。