建設ネット企画画像 四角 四角

地元企業のものづくりを発信 みやざきテクノフェア開催

      
▲テクノフェア、建設技術フェア、産廃フェアの模様

 県内外の優れた技術や製品、学術研究機関の技術情報等を一堂に展示・紹介する県内工業の祭典「みやざきテクノフェア」(主催=一般社団法人宮崎県工業会)が、11月14日と15日の2日間、宮崎県体育館で開かれた。「見てびっくり!知れて納得!宮崎のもづくり」をテーマに、地元企業や関係団体がブースを出展し、技術や製品をPRした。

 みやざきテクノフェアは、本県産業の活性化や技術の高度化を促進し、工業の振興を図るとともに、県産技術及び製品の利用促進、受発注拡大促進、工業に対する意識醸成の場として開催しているもの。今年は43の企業・団体等がブースを出展した。

 株式会社共立電照(宮崎市)のブースでは、クリスマス用のLEDオブジェ製作体験に多くの子ども達が挑戦。F・Cグループの株式会社F・Cガード(宮崎市)は、会場入口に入場者数をカウントするAIカメラの設置に協力したほか、パソコンを使って測量の基本を体験するコーナーを設けた。

 南九州向洋電機株式会社(宮崎市)は、産業クラスのレーザーマーキングをコンパクトサイズで加工できるファイバーレーザーを紹介。九州北清株式会社と株式会社小林衛生公社(小林市)は、太陽光パネルのリサイクルや廃ガラスを活用した地球にやさしい土壌還元型資材を紹介した。

 また、工業高校生とものづくり企業・ICT企業が協働で人材育成に取り組む「協働実践プログラム成果展示」では、碕山鉄工建設株式会社(小林市)が溶接技術を指導し、県立小林秀峰高等高校の生徒が作成したインテリアラックを展示した。

 会場内には、今年度の宮崎中小企業大賞を受賞した株式会社池上鉄工所(延岡市)もブースを出展し、職人が制作した溶接アートを展示。九州電力株式会社宮崎支店は、測量や空撮、農林業など様々なシーンで活用されているドローンサービスを紹介した。

 同時開催の「工業教育フェア」では、県内の工業系6校の生徒による研究発表や日頃の学習成果をパネル等で発表したほか、オリジナルキーホルダーやオリジナルカップ、鍋敷きの製作といった来場者向けの体験コーナーも設置した。

■建設技術フェアと産廃フェアなど同時開催

 今回のみやざきテクノフェアでは、一般社団法人宮崎県建設業協会が主催する「建設技術フェア」、一般社団法人宮崎県産業資源循環協会が主催する「みやざきの産廃ビフォー・アフター」、宮崎県等が主催する「半導体理解促進フェア」も同時開催した。

 みやざきの産廃ビフォー・アフターでは、廃棄物等の発生抑制や資源の循環的な利用促進を図り、循環型社会の形成に資することを目的とした「みやざきリサイクル製品認定制度」を、パネルや認定製品を展示して紹介。ブース内に隠された答えを見つけるクイズイベントに多くの来場者が挑戦し、会員企業の担当者が説明にあたった。

 また、半導体理解促進フェアでは、本県の半導体関連産業の基盤強化を図るため、産学官の関係機関が連携し、半導体人材の育成・確保や企業間の取引拡大、新たな投資を目的として、「みやざき半導体関連産業人材育成等コンソーシアム」を設立したことを紹介するとともに、コンソーシアムの活動状況などをパネルで展示した。

 一方、建設技術フェアでは、来場した学生や子ども達が建機を使った魚釣りゲームに挑戦。空高く昇る高所作業車に試乗したほか、レンガと砂を使ったアーチ橋づくりも体験した。宮崎県建設業協会青年部連合会の岩永敦嗣部会長は、「体験型のイベントを通じて、建設業に対する理解や興味を深めてもらえれば」と期待を込めた。